ゆめ未来     

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今週の読書! ヤマの疾風/閉ざされた庭で/サナキの森

2015年04月18日 | もう一冊読んでみた
 今週は、この3冊です。

ヤマの疾風/西村健  2015.4.18

 西村健氏の小説は、これまでに2冊読んでいます。
 2008年 『笑い犬』
 2011年 『地の底のヤマ』 (第30回日本冒険小説協会大賞受賞
                   第33回吉川英治文学新人賞受賞)

北九州の炭坑町のチンピラ三人組とヤクザ、そこで働く坑夫や健気な人々との話です。
乾いたユーモアのある壮絶な、悲惨な物語でもあります。

   ちょっと突かれただけでそげん、直ぐ漏らしよる。
   締まりの悪かことで申し訳なかたぃ。
   突かれて濡れるまではお客も喜んでも、締まりの悪かとでは不評を買うだけち


やりてで三本歯のドテラ婆ぁ、下顎一本歯、右腕一本で古い散弾銃をぶっ放す猟銃爺、ゼゲンの恋人キョーコなど人物キャラがユニークでおもしろい小説です。
『ヤマの疾風』は、2014年、第16回大藪春彦賞を受賞しました。


    徳間書店....................ヤマの疾風

  『 ヤマの疾風/西村健/徳間書店 』



閉ざされた庭で/エリザベス・デイリー  2015.4.18

 エリザベス・デイリー作、『閉ざされた庭で』を読みました。
読んでいて、ちょっと古いかなとの感じがしました。
訳者あとがきによれば、「1945年にエリザベス・デイリーが発表したヘンリー・ガーメッジ・シリーズ第9作 "Any Shape of Form"の全訳である」とありました。
納得。

  『 閉ざされた庭で/エリザベス・デイリー/足達真弓訳/論創社 』



サナキの森/彩藤アザミ  2015.4.18

 彩藤アザミさんの『サナキの森』を読みました。
これは、あくまでのぼくの感想なのですが、読んでいてどうなリズムに乗ることができませんでした。
若者言葉が、突然、発せられたりして、どうしてもリズムが乱されてしまいました。
過去と未来を行ったり来たりするのですが、これもぼくのは、ごつごつした感じが否めませんでした。
他の方々の読後感や書評は、好評です。
本作は、第1回新潮ミステリー大賞受賞作です。

    異なる文体と色調を操る新鋭のデビュー作
     ------彩藤アザミ『サナキの森』.......................宇田川拓也

  『 サナキの森/彩藤アザミ/新潮社 』

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