
石小屋まで歩いて振返ると中津川が半原の方向へ流れている。
宮ヶ瀬ダムの出来る前まで中津渓谷と呼ばれ、夏に家族で遊びに来た辺りなのだろう。

声がするので振返ると木の上に鳥の姿があった。

カケスだ。何かをついばんでいる。
すぐに飛んでいって、次に戻って来たときは茂みの奥だった。

宮ヶ瀬ダムに向かうと左手に大沢の滝が見える。
高取山方面の沢の水が集まって落差2~30mほどの滝になっている。
昔、中津渓谷へ来たときにはどのように見えていただろうか。よく覚えていない。

宮ヶ瀬ダムの天端に上がるためにインクラインが用意されている。
営業時間前だったのと有料なので私はエレベータを利用した。

宮ヶ瀬湖は水鳥の姿もほとんどなく静かであった。

振返って東南方向に目をやると、もやの向こうにランドマークタワーなどが見えた。

天端には人の姿がほとんどなかった。
不意にイソヒヨドリが現われてフェンスに一瞬止まった後、湖面の方に下りていった。