横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

紫色の花たち

2018-10-31 07:03:40 | 日記



先日、渋沢丘陵を歩いた時に色が紫系統の花をいくつか見た。とりとめなく羅列してみる。






畑の畦など開けたところに広がっていたのはマルバアメリカアサガオ(ヒルガオ科)だ。
3cmぐらいの大きさの花で、江戸時代末期以降に熱帯アメリカから帰化したそうだ。






林の縁で他の草木に絡んで蔓を延ばして咲いていたのはクサフジ(マメ科)の仲間。
多分オオバクサフジで、歩いている間けっこうあちこちで見かけた。
ほかにもヤブマメやトキリマメなどマメ科の小さな花がいろいろ咲いていた。






1cmちょっとぐらいの大きさ、しっかりした紫色の花はクコ(ナス科)だ。
ちょっとナスの花に似ている。これでも木本だけど少し経つとミニトマトのような紅い実が生る。






昔、牛舎があったあたりの原っぱに何か妙な草が数本あった。
すぐには何か分からなかったが・・・






近づいてみると先端に何か赤紫のものが付いている。






中に花が咲いているものがあって、アレチハナガサ(クマツヅラ科)だと気づいた。
近所で見たアレチハナガサと印象が違ったが、咲き上った末に花後になると最初の写真のようになるらしい。



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古い建物と水玉のカボチャ

2018-10-30 07:34:38 | 日記



琵琶湖の水を京都市に流すため明治23年に長さ20km弱の琵琶湖疏水が作られた。
上水道、水運に加えて水力発電にも利用されることとなり、
インクラインの傍に落差33mの発電所が建設され明治24年に運転が開始された。
このレンガ造りの建物は明治43年に作られた第二期の発電所だ。






こちらの大正14年に完成した京都大学時計台は、当時最新の鉄筋コンクリート造りである。
平成15年に創立百周年記念事業の一環で、外観や内装の雰囲気は残しつつ免震構法を取り入れた改修工事を行った。

元は法経関係の講義室が中心であったが、今は百周年記念ホールや国際交流ホールや会議室などになっているらしい。







ここは京都大学吉田寮。木造2階建てだ。
奥の現棟と呼ばれる寮舎は大正2年に建設されてから100年以上で、発電所や時計台とは違った風格がある。
さすがに老朽化が深刻になり、大学と学生の間で建て替えや退去の折衝が繰り返されてきたが解決していない。

昔と比べて自転車の数が相当に多い。
キャンパスを歩いていると20台ぐらいの自転車がスピードを上げて脇を走り抜けて行った。
どうやら教室などの移動に自転車が必需品らしい。






昔は古びていた教室も建て替えられて面影がない。






京都駅に行くと、大きなカボチャがあって驚いた。草間彌生さんの作品だそうだ。

調べて初めて知ったのだが、祇園歌舞練場の畳の部屋に「フォーエバー現代美術館 祇園・京都」が出来たそうだ。
フォーエバー現代美術館は秋田で草間さんの作品を多く収蔵し展示している。その一部が昨年6月に京都へやって来た。

普段このカボチャは歌舞練場に展示されているが、ハロウインのイベントのため28日まで京都駅に来ていたようだ。



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思索する?

2018-10-29 06:44:01 | 日記



久しぶりに南禅寺を訪れた。
外国人が多かったが全体的に静かな雰囲気ではあった。






紅葉にはまだ早い。

東山から洛北あたりの紅葉の見頃はいつも11月中旬から下旬だ。






境内にツワブキが咲いていた。今年になってツワブキの花を見るのは初めてだ。






南禅寺を抜けて疎水沿いの、いわゆる哲学の道を歩いた。
人の見えない瞬間を撮ったものだが歩いている人は多かった。
哲学者・西田幾多郎のように思索にふける雰囲気ではないと思うのは凡人であろうか。






西田幾多郎は京都学派の中心となる哲学者で、著書「善の研究」でも有名だ。

哲学の道の中程に西田幾多郎の碑があった。

「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行なり 寸心」 (寸心は西田幾多郎の居士号) 
        西田幾多郎 昭和14年自筆による   

この歌をどのように解釈するか、この歌から何を思索するか・・・人それぞれだ。






哲学の道を一番北まで進んで右折すると銀閣寺(慈照寺)の参道だ。
ここは観光客がいっぱい歩いていて、そこに加わる気にはなれなかった。




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ちょっと変

2018-10-28 07:19:38 | 日記



野山を歩いていると、ときどき変なものを見つける。
この葉の上に陣取ってい脚を2本ずつ揃えているのはコガタコガネグモだと思うが、
コガネグモの仲間は網に隠れ帯を作ってひそむことが多いのにどうしたのだろう。






しばらくして葉の裏に回ったので見ると糸が張られていた。
これから網を作ろうとしているのかも知れない。






ヨモギ(キク科)の花は地味で小さいけれど数が多く花序にびっしり付いている。






そんな中に何か白い固まりが見えた。






茎の先に綿のようなふわふわしたものがついている。
ヨモギクキワタフシと呼ばれる「虫こぶ」だ。
ヨモギワタタマバエが茎に卵を産み付け幼虫に成長していく中で「虫こぶ」ができる。

ヨモギは虫こぶが出来やすい。葉に烏帽子のような突起が出来るヨモギハエボシフシ、
葉に球形の虫こぶヨモギハシロケタマフシ、茎にはヨモギクキコブフシとかヨモギクキナガズイフシなど。
またどこかで見つけたいものだ。


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鵯ー雀ー烏

2018-10-27 06:59:53 | 日記



渋沢丘陵を歩いていると道ばたのヒヨドリジョウゴ(ナス科)の赤い実が目をひいた。
中の種子が透けて見える。仲間のイヌホオズキなどと比べてはなやかだ。






ほかの草木に絡んで蔓を延ばすのもイヌホオズキと違う点だ。
画面の奥にトキリマメの実がぼんやり見えている。これも蔓性だ。






やはり蔓を延ばして小さな実をところどころに下げているのがあった。
スズメウリ(ウリ科)だ。






実の大きさはヒヨドリジョウゴより少し大きいが房ではなく一つ一つ離れてついている。
今は緑色だけど熟すと白くなる。






おなじみカラスウリ(ウリ科)は赤く熟す。
カラスウリとスズメウリ、実をはじめ各部の大きさから比喩的に名付けられたものだろう。
カラスノエンドウとスズメノエンドウと同じような関係だ。

画面の左下隅に熟す前の実、ウリボウが見える。

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