保渡田古墳群が気になったのは、子供の頃の思い出によるものだ。
住んでいた京都・太秦には蛇塚古墳があり、大きな岩がむき出しの石室が遊び場だった。
他にも太秦から嵯峨野あたりには多くの古墳があり、中学のクラブ活動で調べ歩いたものだ。
二子山古墳から見えるところに、もう一つの古墳がある。
八幡塚古墳だ。(はちまんづか) 埴輪も見える。
二子山古墳と違って土に覆われていない。
石と埴輪で飾られた姿は、往時を再現したものだ。手前から前方、後円墳となっている。
土や草木で覆われることなく、古墳をこういう形で見られるのは有り難い。
多数並べられた円筒埴輪、人物埴輪、動物埴輪は発掘された埴輪を再現したもののようだ。
何か儀式か会議か団らんか・・・ほほえましい。
後円部の石室に向かって両側に並び、さらに石室部を取り囲むように円筒埴輪が並んでいる。
悪霊から護る垣根のような意味合いがあるらしい。
二子山古墳と同様に4つの中島が配置されている。
石組みの上には2段の埴輪がぐるりと囲んでいる。
向こうに見える西光寺あたり(どうやら寺の下)に薬師塚古墳があるそうだが、今回は行かなかった。