奥湯河原に泊って翌日、朝食後に近くを散歩した。
旅館の前の川沿いを浄水場辺りまで溯ると道がなさそうなので戻ってくる。
道の脇ではスイセンが満開だった。
湯河原からの道路は奥湯河原バス停あたりで3方向に分かれ、中央の車道が箱根まで続いている。
もちろんアスファルト道だけれど少し進んでみると、少しして立派な邸宅があった。
重光葵記念館だった。
重光葵(しげみつまもる)は外交官で戦時中及び敗戦直後に外務大臣を務め、
特に終戦直後の東久邇宮内閣では全権大使として降伏文書に署名した。
その後、衆議院議員に選出され改進党総裁も務めた。
1952年には吉田茂と内閣総理大臣指名を争い敗れた。
私はそのころ小学校5,6年生になっていて、重光葵という名前を記憶に残し今も忘れていなかった。
内部を見学できるらしいが時間の都合で今回はパスした
入口の傍のネズミモチに実が生っていた。
箱根まで上がる訳にもいかないので、引き返しバス停のところで一番右の道に向かった。
大きな旅館の脇から藤木川沿いを上がっていく。
川の傍の道がきれいに手入れされていて、季節により何かの花が楽しめそうだ。
梅は未だ早かったが、今はロウバイが咲いていた。
人が少なく季節を感じながら落ち着いて散歩が楽しめる。
このあたり、また別の時期にも歩いてみたいものだ。