横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

救済していただけます

2017-10-31 06:33:52 | 日記



長谷寺の境内。池のあたりフジバカマの近くキキョウが咲いていた。






白い色のキキョウはいかにも清楚な感じがする。

山門を入って花がいっぱいの池のところから本堂に行くには少し坂道を上がる。






その途中に卍池がある。なるほど卍の形になっている。
卍は仏の胸や手足などに表される吉祥の印とされている。

池の縁にいるのは左が奪衣婆(だつえば)、右が懸衣爺(けんねおう)だ。
死者が三途の川のほとりに行くと奪衣婆が衣類を剥ぎ取り懸衣爺が衣領樹に懸ける。
その枝のたれ具合で亡者の生前の罪の重さを計るのだそうだ。

吉祥の卍池に怖い爺婆がいて、もしかして地獄に堕ちるかも・・・






いやいや大丈夫。付近は福壽地蔵や水かけ地蔵や千体地蔵など地蔵菩薩の霊域となっている。
極楽浄土に往生の叶わない我々は、地獄における責め苦からの救済を地蔵菩薩に欣求できる。






地蔵堂の後や横などに多数の地蔵が並んでいる。千体かどうかは数えていない。
家族を亡くした一般の方が死者を思って奉納されたにちがいない。






この女性が撮っているのも、たくさんの小さな小さな地蔵菩薩たちだ。



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牡蠣殻

2017-10-30 06:47:45 | 日記



長谷寺境内の釈迦如来坐像と四天王。

長谷寺は鎌倉のほか奈良県桜井市にもある。
どちらも十一面観世音菩薩が本尊だ。
養老5年(721)、大和(奈良県)で楠の巨木から2体の観音像が作られた。
一体は大和長谷寺の本尊となり、残る一体は衆生済度を願い行基により開眼され海中に奉じられた。
その後(736年)今の横須賀市長井に漂着し、鎌倉に遷座され長谷寺の開創に至ったと伝えられている。





この観音像は海に漂い付着した牡蠣殻に導かれて長井に着いたとも伝えられる。
それゆえ牡蠣殻を荒神として祀ったが、後に稲荷社として再興されたそうだ。

赤い鳥居をくぐって右手へ行くと小さなお稲荷さんがあった。






目立ったのは牡蠣殻がたくさん掛けられていたことだ。願い事が書かれている。
板による絵馬ではなく、当社の由緒に基づく「かきがら絵馬」なのだ。






願い事はほかの神社の絵馬と変わりはない。字数は少なめになるかもしれない。






外国語で書かれたものが多いのに驚いた。
外国人参拝客の多さもあるが、彼らが絵馬の文化に興味や共感があることの表れだろう。




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花の寺

2017-10-29 07:29:33 | 日記



長谷寺の本尊は十一面観世音菩薩。
本堂(観音堂)内で高さ約10m木造の十一面観音を拝観したが、撮影禁止であった。

関西に住んでいる頃、長谷寺と言えば奈良県桜井の長谷寺であった。
全国に長谷寺は240ぐらいあるそうだ。






花の寺と呼ばれることもあり境内は花がいっぱいだ。






山門を入ってすぐの池のまわりにノコンギク、ホトトギス、キキョウなど。






例によってヒラタアブの仲間が来ていた。






フジバカマは今年初めて見た気がする。






ここにもアサギマダラはやって来るのだろうか。






シュウメイギクの姿も・・・我が家のシュウメイギクとちょっと違う。






八重咲なのだ。八重のシュウメイギクは初めて見た。






小高いところで鎌倉や三浦半島を展望しようと眺望散策路をたどると、
途中に千手観音が祀られている。

この散策路の両側を中心に境内には2500株ものアジサイが植えられていて、
見頃のころは大変混雑することで有名だ。


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平日でもいっぱい

2017-10-28 06:42:04 | 日記



フランス刺繍を鑑賞した後は長谷寺まで行ってみた。
平日の午後、外国人の姿が大変多かった。






山門の手前に大きなタブノキがあった。
樹齢は幾つであろうか。雷にも打たれたらしいが太い幹は瘤だらけだ。






山門を入ってすぐのところにもタブノキがあった。
鎌倉のこのあたりは昔からタブノキの多い場所のようだ。

大きな樹洞(うろ)があり、そこにはツワブキなどの植物が生えている。






咲いていないなあと思いながら境内を歩いているとあちこちで咲き始めていた。






境内はツワブキばかりでなく、そこかしこにホトトギスやフジバカナなど花がいっぱいだ。






展望台には修学旅行など学生・生徒がいっぱいだ。
平日のせいか、参拝者は外国人と学生・生徒が大部分を占めている。

もう少し小高いところにも展望できるところがあるのだが、生徒たちは上がらないようだ。






下を見ると材木座海岸。  サーフィンの人たちもけっこういる。
由比ヶ浜から逗子、葉山、三浦半島、城ケ島方面まで眺望できて楽しめる。


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輪島塗とフランス刺繍

2017-10-27 06:46:11 | 日記



江ノ電・長谷で降りて小道を行くと長谷壱番館という小さなギャラリーがある。
普通に長谷寺や大仏への道をとっていると見つからない。






ここで「輪島塗とフランス刺繍の遭遇展」をやっているとの新聞記事があった。
妻がフランス刺繍に興味を持ったのでやって来た。






輪島塗は輪島の大藤漆器店による展示販売。
フランス刺繍は三澤文衣さんの作品だ。






輪島塗は重箱、椀、箸、ペンダント、ブローチ、ボールペンなど。
春の能登旅行で見たのを思い出した。






加賀友禅作家の百貫俊夫氏(日展会員)デザインの原画をガラスに固定したパネルも面白かった。






三澤文衣さんは10年ほど前にご主人を亡くされてからフランス刺繍を勉強されて、
優しさ、温かさ、美しさを糸で表現することで多くの作品を仕上げておられるそうだ。

身近でシンプルな題材を豊かな色合いで丹念に刺してあり好感を持った。






私には刺繍の細かいことは分らないが、妻は糸の種類や刺し方などを熱心に質問していた。




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