まだ静かな蝉の声

今年は出歩くことも少ないせいか、まだセミの姿をあまり見ていない。

ようやく近所の高校の北側の林で見つけた。







アブラゼミだ。鳴いていなかったけれど雄か雌かはよく分からない。







同じ森の西側を歩いていると、木の根元近くに何かがあるのを見つけた。
さびた鉄板のような物の少し上あたりだ。







ツクツクボウシだ。色が薄いので最初はセミだと思わなかった。







しばらく見ていたが動きそうにない。
右の葉の裏に抜け殻がある。ここで羽化して間もないのだろう。


ほかに今ごろの季節には家の近所で朝夕賑やかなヒグラシの声が、まだ聞こえない。

口先とか舌とか

近所を歩いているとサルスベリの大木があって、花は空をバックに見上げるばかりだ。







花の蜜を求めてハチなどの虫がいろいろと来ているようだ。







花から花へと飛び回るクマバチがいた。
口先がずいぶん尖っていることに気付いた。
クマバチの口先は左右に開き、そこから舌を延ばして蜜を吸うらしい。






今までもさまざまな花でクマバチの吸蜜を見たり撮ったりしてきたが、
口器や舌の様子を観察したことはなかった。今後の楽しみとしたい。

低い所、高い所

近所を歩いていると思いがけず、モズに出会うことがある。
モズは地上の虫などを狙って、時には低い所で一休みする。







一方、声がするので高い木を眺めると鳥を発見することもある。ホオジロだ。







木の種類は選ばず梢に止まって高らかに囀る。縄張り宣言しているのだという。







ずーっと向こうの方にいても声の方向の梢を探せば見つけることが出来る。







ちょっと一休みして羽づくろいをしたりもする。







縄張りというが、争っているのを見たことはない。

葉の上の虫たち

通信隊広場を北東に外れたところの草むらで、大きな葉の上に小さな虫が止まっている。






じーっと動かないが、チャバネアオカメムシのようだ。
大きさは１ｃｍちょっとなので葉の上に止まっていても見過ごしそうだ。






べったり止まっているように見えたが、横からだと脚を踏ん張っている形だ。







近くの別の草ではなにか小さいものが動き回っている。







５ｍｍぐらいの・・・クサカゲロウの幼虫だ。







何か白いゴミを背中に乗せて忙しく歩き回っている。
クサカゲロウの仲間の幼虫は肉食なのだが、カムフラージュのためかゴミを背負う。
ゴミは自分の脱皮殻のこともあるらしい。







６年ほど前に撮ったのはゴミが少なく姿が分かりやすい。
しっかりとハサミが付いていてアブラムシやイモムシを捕まえて食べるのだろう。

アブさん いろいろ

市民の森の中で、道の上というか埋れた板のあたりにアブの中が徘徊していた。







スキバツリアブだ。スキバツリアブはハチの中が作る地中の巣に卵を産むという。
その時にカムフラージュの為に砂も一緒に着けてカムフラージュするのだとか。
そんな様子をいつか観察してみたいものだ。







スキバツリアブは花の蜜や花粉が好きなようだが、肉食のアブたちもいる。
ムシヒキアブと呼ばれる仲間たちだ。
草の葉などに止まっていて、近くを通る虫に抱きついて捕まえる。








たとえば、このシオヤアブだが、今は交尾中なので狩りはしそうにもなかった。







アオメアブもムシヒキアブの仲間だが、葉の上ではなく茎などを掴んで縦に止まる。
目がきれいな青色だからアオメアブと名付けられたが、光の加減でうまく撮れなかった。







４年ほど前に撮った、目がきれいな青で茎に捕まっているアオメアブだ。