石垣島西部、名蔵湾の近くに「やいま村」というテーマパークがある。
やいま とは八重山のことだそうだ。
移築された古民家や水牛の池、リスザル園それにマングローブ林などがある。
ここには「海人の家」(うみんちゅの家)が復元されている。
漁具があったり土間にかまどがあったり昔の生活がうかがえる。
リスザル園ではボリビアリスザルが放し飼いされている。
30cmぐらいの大きさで、食べ物を見せなければ大人しい。
なんの恐れもなく眠り込んでいるのがいて可愛い。
園内は花いっぱい。
デイゴ(マメ科)は園の入り口に大きな木があった。
今回あちこちに咲いていたデイゴのうちで一番きれいだった。
古民家周りにはテッポウユリやイクソラ・サザンオレンジスター(アカネ科)などの花・・
ハイビスカスやブーゲンビリアも見られた。
一輪だけ咲いていたフウリンブッソウゲ(アオイ科)の姿が面白かった。
5枚の花弁それぞれに切れ込みが入って更に反り返っている。
シベの様子でハイビスカスの仲間と思わせてくれる。
コンロンカ(アカネ科)も変わっている。
黄色いのが花で大きな白い部分は5枚の萼のうち一つが変化したものだ。
原っぱの方に行くと草花がいろいろ見られた。
ナガバハリフタムグラもコンロンカと同じアカネ科だ。
コンロンカと違って花は4裂している。
十字対生の葉が全て紫色だったのはどうしてだろう。
地面近くで小さな青い花がぽつぽつと咲いていた。
青い花弁と黄色いシベが素晴らしいルリハコベ(サクラソウ科)だ。
たしかに茎と葉の姿はハコベに似ているがハコベの仲間ではなかった。。
シマニシキソウ(トウダイグサ科)は関東でも見るニシキソウたちの仲間で熱帯性だ。
ほかにノゲイトウ(ヒユ科)も咲いていた。
やいま村に隣接する名蔵アンパルはラムサール条約の登録域だ。
アンパル(網張)には干潟とマングローブ林を含んでいる。
今回は全体を見られなかったが自然探勝路でオヒルギ林は見てきた。
そのあたりでリュウキュウヒメジャノメが飛んでいた。
1時間半ほどの散歩で、様々なものをたっぷり楽しめた。