高尾山の山頂より少し下にノササゲ(マメ科ノササゲ属)の花が咲いていた。
緑色の萼と黄色い花弁の小さな花が10個ほどで花序をなしている。
近所の田んぼの畦ではヤブツルアズキ(マメ科ササゲ属)も咲いていた。
ササゲ属とノササゲ属があるとは紛らわしい。
ヤブツルアズキのは名はノササゲのような花序をなすことがない。
また花は左右対称でなく捻れている。これはアズキの花と同様な特徴だ。
田んぼから少し離れた草地ではヤブツルアズキが群生している。
細長い鞘の実がなる。
その近くの別の草の葉の上に何かの幼虫が集まっていた。
カメムシだろうと思うが、初めて見た。
調べてみてもなかなか分らなかったが、ようやくシロヘリクチブトカメムシの幼虫に行き当たった。
シロヘリクチブトカメムシは南方系のカメムシだが、最近は本州まで分布を拡大しているそうだ。
シロヘリカメムシは肉食性で、成虫も幼虫も草の周りでイモムシなどを捕まえて体液を吸うらしい。
その後、成虫がいないかと訪ねてみたが幼虫ともども見つからなかった。