いつも歩く瀬谷市民の森は瀬谷高校を挟んだ東側にも飛び地がある。
このあたりを歩く人はそう多くない。
瀬谷市民の森は境川に流れ込む和泉川の源流地域になっていて、ここの湧水もその一つだ。
ヒノキやシダの林の中を静かに流れている。
小道を進んでいると流れとの間に白い花が咲いているのが見えた。
カラーだ。日本には江戸時代の終わりに渡来したそうだが、ここにはいつから咲いているのだろう。
花の色からは連想しにくいが、カラーはマムシグサなどと同じサトイモ科の花だ。
だから白いのは花弁ではなくて仏炎苞(苞葉)、円柱状の黄色いのはシベではなくて肉穂花序だ。
私は鼻が弱いので花の香りは分からないが、虫たちには分かっている。
花粉を食べに来ているのはヨツスジハナカミキリだ。
4年ぐらい前に市民の森のヤブミョウガの花に来ているのを見たことがある。