野反湖で。
イワカガミは広い範囲で咲いていたので、周りに別の花がいろいろと見られる。
ツマトリソウ(サクラソウ科)もその一つ。
ちょうど花期だったようで、遊歩道のあちこちで見られた。
花の大きさは2cm弱あるので、けっこう見栄えがする。
花弁が7枚のように見えるが、サクラソウと同様に合弁花なので花冠が7裂しているのだ。
雄しべは7本あるが、何本かは倒れているように見える。
体長が花よりちょっと小さい程度の虫が来ていた。
この虫がくるせいで雄しべが倒れるのだろうか。
ミヤマニガイチゴ(バラ科)もところどころで見る花だった。
神奈川の郊外でも見るニガイチゴの仲間だ。
実が出来始めているのもあった。
ニガイチゴと同じ木苺なので、甘みもあるが名前通り苦みもほんのりと感じられそうだ。
ニガイチゴにもツマトリソウと同じ虫が来ていた。
そのほかサラサドウダンでもたくさん見かけた。
この虫を撮っているときはアブかハエの仲間かと思うぐらいで名前は分からなかった。
帰って調べるとオドリバエの仲間で、キバネオオヒラオドリバエというものらしいと分かった。
長い口吻で花の芯の蜜を吸っている。蝶のように巻いてはいないけれど確りした口吻だ。
オドリバエの仲間は虫を捕まえて体液を吸うのだが、花の蜜も吸うらしい。