
奥湯河原温泉・加満田で2泊してきた。
温泉街の大きなホテルと違って全く静かで落ち着いた時間を過ごした。

この部屋は水上勉が滞在の際に利用していた部屋だそうだ。

当時は、この部屋も畳敷きだったかもしれないなどと想像してみた。

1階の部屋だけれど高くなっているので道路は見えない。

隣の談話室に書籍が並べられている。

昭和22年には編集者としての宇野千代が文芸評論家の小林秀雄を缶詰にして執筆させたそうだ。
それ以来多くの文人をはじめ各界の大物が泊ったという。

水上勉もその一人であった。6か月も逗留することもあったそうだ。

30年ほど前、当時の先代・お女将「かつ」さんが亡くなった時に水上が書いた弔辞が展示されていた。
長いお付き合いだったことが偲ばれる。