
JR水戸線を笠間で下りて2kmほど歩いたところに笠間稲荷神社がある。

三大稲荷に列せられることもある大きな神社で、創建は社伝によると7世紀頃らしい。
門前にも店が多く賑わっていた。

稲荷神社なので、お狐様がたくさんいる。神のお使いなのだ。

十月二十日から約1ヶ月間は境内いっぱいに「菊まつり」が開催されている。
笠間神宮の菊の展示は明治41年(1908年)に始まり、日本最古の菊まつりだそうだ。

境内のあちこちに約1万株の菊が展示されている。

品評会も行われたようで、丹精こめたと思われる菊のさまざまな姿があった。

菊の仕立ては詳しくないが、こういうのは大菊一本仕立てというのかな。

こちらは一文字菊というのか。厚紙のお皿で支えている。

盆栽仕立ても多数あった。
見たところ草花とは見えなかった。一年で仕立てるもののほか数年の古木仕立てもあるそうだ。

菊の展示に並んで米や蚕の繭がたくさん展示されていた。
11月23日には献穀献繭祭が行われるそうだ。

稲荷神社の祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
「うか」とは貴い食物、稲荷は稲生り。宇迦之御魂神は稲など五穀を司る神様というわけで、
新嘗祭の時期に初穂米(神様に奉納する新米)奉納と謝恩奉納(神社から種籾の頌布受けた人たち)が行われる。

また養蚕業発展を目的として献繭も行われ、あわせて奉納献穀献繭祭として品評会も実施される。

中に黄色い繭があった。
繭は白いものと思い込んでいたが、元々の蚕の繭は黄色だそうだ。
白い繭を作る蚕は突然変異により色素のカロチノイドを体内の液体絹糸まで運べなくなった蚕だ。
昔は黄色い繭もたくさん生産されていたという。
西郷どん の菊人形展もやっていたが時間の都合でパスした。
見たことがあるような無いような?? 三大稲荷の一つに数えられ、
随分と古くからあるのですね。
私は稲荷というと豊川稲荷しか行ったことがありませんが、
豊川稲荷はちょっと系列が違うようです。
大小さまざまのお狐さんがたくさんいるのは同じですけれど。
こちらのお狐さんたちのお写真の横の、四角い台座の上に
何か不思議なものが乗っていますが、何でしょう??
菊まつりもこの神社が発祥なのですか。展示作品を見ると
どんなにか丹精込め時間と情熱をかけて仕立ててきたのだろうと
思いますが、優劣はよく分かりません。
盆栽仕立てはさらに長い時間をかけているのですね。
木のような姿のものもあって驚きました。
献繭とその品評会というのは初めて見ました。金賞?のものは
黄色の繭ですね。元はこのような黄色だったのですか。
絹糸は光沢がありますから、黄色の繭から採った絹糸は
金色に輝いて見えることもあるかもしれませんね。
笠間稲荷は私も名前をうっすらと知っている程度でした。
私も子供の頃は伏見稲荷だけでしたが、豊川稲荷も有名ですよね。
狐がたくさんいるのは標識板も何もないので分かりませんでしたが、
狐塚のようで石垣の上に山に見立てたように石が積まれて狐も一頭いました。
菊を丹精される方の今期と器用さにはいつも感心させられます。
でも私にも優劣は分かりません。
黄色の繭があることは初めて知りました。
着色しなくても金色の布が作れそうですね。