
家の窓から見えるツバキの花が次々に咲く。

先日からヒヨドリがやって来て蜜を吸っていく。
今のところ花弁までは食べていない。

市民の森の近くのツバキは剪定の加減か花付きが良くない。

その下の地面に小さなキノコの仲間が顔を出していた。
ツバキキンカクチャワンタケだ。椿菌核茶碗茸。

サザンカと違ってツバキは雌しべを残して花全体がボタッと落ちる。

ツバキンカクチャワンタケの胞子はツバキの花に付着し茶色くするなど花を痛める。
落ちた花が菌核となり翌年そこから子実体を伸ばし茶碗状の子嚢から再び胞子を飛ばす。

茶碗の大きさはさまざま。形が円形でないものもある。

菌核が深く埋れていると長く伸びていってようやく地上に顔を出すようだ。
ツバキキンカクチャワンタケは面白いキノコだが、椿にとっては花を傷める厄介者に違いない。
一種の病気にかかっているのだと初めて認識しました。
でも面白い姿のキノコが原因とはちょっと意外でした。
弱った木にキノコがつくのは知っていますが、キノコが花に悪さするとは、ちょっと残念です。
名前の通りツバキと縁深いキノコ。
ツバキの花を茶色く変色させる一因ともなっていたとは。
これまた名前の通りの茶碗のような形も面白いですが、
地中深くの菌核からはにょろにょろと伸びて地上に出てくるのは、
面白いやらちょっと気持ち悪いやら。
初めて知りました。