BELOVED

好きな漫画やBL小説の二次小説を書いています。
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善意と悪意。

2016年06月19日 | 日記
悪意といったものは、単純明快なものだ。
相手を憎むから、陰湿な嫌がらせをする。
その原因も判るから、対処のしようが出来る。

だが、善意は厄介だ。

「ありがた迷惑」と言った言葉があるように、「空回りしている善意」で周囲の人間が迷惑しているということもあるだろう。

ドラマ「火の粉」にも登場していた武内の行動もそれである。

彼は隣人の梶間家に善行を尽くしていたが、それらは結局己の見返りが得られないと無駄な行為なのだ。

そんな事を思いながら、ネットでこういった記事を見つけた。

何の仕事スキルもなく、己の食料や寝床を確保せずに来る「モンスターボランティア」。

東日本大震災や、熊本大震災でも問題となっている彼らの行動は、まさに善意の押し付けである。

大学時代、一時期ボランティアサークルに所属していたが、ボランティアは色々と難しい。

「こんなに尽くしているのだから感謝されて当然」という見返りを求める態度は、知らない内に他人に不快感を与える。

純粋に人の為に働きたいという人も居るだろうが、ただ内申書や就活時のPRに「ボランティアをしていた」という業績が欲しいだけの人も居る。


善意というものは複雑怪奇なものである。

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