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遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

いけてる酒

2011-09-16 22:15:04 | 
近畿には三頭の美味しい鹿がいます。灘の白鹿、能勢の秋鹿、そして、奈良の春鹿です。二週間前、奈良へ行った時に春鹿の純米酒を買ってきました。ラベルにはでっかく『超辛口』と書いてあります。精米歩合58%、酸度1.6、アミノ酸度1.5、そして、日本酒度は+12! ふつう日本酒度がプラスであれば辛口なんですが、+10を越えるのは異常です。飲んでみると確かに残糖をほとんど感じません。重さはあるんですがね。極端に辛口にするとスカスカに軽くなってしまうのが落ちなんですが・・・酸度とアミノ酸度はまあ通常レベル・・・ちょっと高目かな? アテが和風でなくてもいける清酒ですよ。

せっかく白鹿の名前を出したので、YOMIURI ONLINEの記事を引いておきましょう。
「灘の生一本」統一ブランド、蔵元8社が純米酒
地酒と灘の大手とどこがどう違うかっていうと・・・どこなんだろうね? 大学生の時に菊正宗の蔵へ見学に行ったことがあるんだけど、タンクの蛇口から出てきた蛇の目猪口の中で炭酸でシュワシュワいってる発酵真っ最中のお酒はメチャメチャ美味かったっすよ。地酒は蔵ごとの個性が前面に出てますが、大手の蔵のは万人受けするような味わいになってるってところかな? つまらんと言えばそうかもしれません。でもね。いいのを探せば、けっこう大手の製品でもいけてるのがあるんよ。うん。地酒でも外れをひいたらエライ目に遭うし、先入観を捨てて楽しめばいいと思う。
ちなみに、生一本というのは、寒造りした生酒(きざけ)を火入貯蔵した酒を容器からそのまま樽詰したもののことで、他のを混ぜてませんってことらしい。今はその蔵で醸した純米酒のことを指します。大きな蔵って、小さなとこから桶買いしてブレンドしたりしてたことあったみたいなんです。

【静岡】「いけてない娘」に萌え 玄米酒、ネット通販で人気 浜松
浜松の大村屋酒店の店主が磐田市の酒蔵から玄米酒を仕入れ、2月にネットでラベルの原画を募ったそうです。そこで福島県の女性から快活な女性のイラストが届いて、それが選ばれたらしいんだが、直後に東日本大震災に見舞われ女性は被災。4月になってようやく連絡が取れたが、イラストにはがっくりと肩を落としてウサギをつかむ無気力な表情の少女が描かれていました。店主は「元気な女性を描いて」と頼んだが、女性は震災のショックから「いまは描けない」と答えたそうな。一時、販売中止も考えたが少女が少しずつ笑顔になるデザインをいくつか用意し、売れるごとにラベルを貼り替えていくことにした。そして、売り上げの一部は被災地への義援金に回し少女の笑顔を震災の復興と重ね合わせることに。
こりがまた、発売と同時に「萌え酒」「癒やされる」などと意外な反響があり、ネット上で話題をさらったそうです。上の記事の題にリンクをつけてるんでクリックしてラベルの写真を見てくだされ。ほんまにしょぼーんとした女の子が酒のラベルになって・・・萌えます?
酒の名前も「いけてない娘(こ)」だし、ラベルの女の子はどうみても未成年というか・・・小学校も行ってないだろ! しょんぼりしたチビッコ見ながら飲めってか?! しかも『玄米酒』。酒は米を削って磨いて真ん中のいいとこだけを使うとこが贅沢ですんばらしいのに、玄米っすよ!! なに考えてんねーん!!!
ま、復興応援にもいろんな形があるなってことですな。いけてなくてもいいんじゃね?

本日のお酒:八咫烏 純米吟醸
コメント (1)
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