遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

今日は何の日?

2013-04-25 23:06:29 | BIONEWS
nature読者なら分かりますよね。初ガツオ・・・じゃなくて、DNAの日です。ワトソンとクリックの二重らせんの論文がnatureに掲載された日なのですよ。私のツイッターのTLにはいろいろと歴史的エピソードが書かれていたりするんで、このブログで僕がゴチャゴチャ書く必要ないです。というか、うっかり書くと地雷を踏むかもしれない♪

'Quadruple helix' DNA seen in human cells (BBC)
てなわけで、二重らせんを上回るといえば、四重らせん! 最近、これを検出できるいい抗体ができたみたいで、理論上あるはずだといわれていたDNAの特殊構造が、本当に細胞内にあることが示されてまして、epigeneticsとからめて最近注目されて・・・いる・・・たぶん・・・一般の放送局BBCのサイトで紹介されているくらいですから大丈夫じゃないかな。DNA四重鎖結合タンパク質の遺伝学的解析ってのは、私がK沢大に来て最初の仕事なんですが、早すぎてまーったく反響がありませんでした。みごとなくらいに♪ いいんですよ。どうせ、遺伝屋の仕事は『予言』にあるのですから、流行った時に忘れ去られてるくらいがちょうどええのです。寂しいけど。orz  泣いてなんかないやい
四重らせんをちょっとイメージしにくい人は記事をクリックしてみてください。とりあえず、構造の概念図があります。染色体の端っこのテロメアでできる構造だといわれてきたのですが、染色体中でもできてしまうらしいです。グアニン塩基を使って四重鎖が出来上がるのですが、その反対側でシトシン塩基が余ってしまう・・・実はこのシトシンがメチル化されて遺伝子の発現が抑制されるんだという論文が最近出てます。マイナーですが。
ちなみに四重鎖構造をほどく酵素がRecQ typeへリカーゼなのです。細胞の寿命に直結しているヘリカーゼですよね。ヒトの遺伝病の原因にもなってます。んで、酵母菌では四重鎖結合タンパク質がないとApoptosis様細胞死ができなくなるとかいう報告もありまして、細胞の寿命や細胞死のメカニズムにグアニン四重鎖が直結している予感があるので・・・わたしゃ、研究しとったのですがねぇ。orz

まあ、カツオの話しもしておきましょうか
長生きできそう?初夏呼ぶ初ガツオ 銚子漁港に水揚げ(朝日新聞) - goo ニュース
なんで、関東の人たちは初物を喜ぶんですかねぇ? あんまし美味しくないよ。旬になってから食べようよ。もったりキトキトの戻りカツオの方が旨味爆発で美味しいけどなぁ・・。
この日の水揚げは2・7トンで、キロあたり価格は最高値で1099円、平均715円。例年より2倍ほどの高値で取引されたというから、景気がええってことでいいのですかね。アベノミクスのせいで漁にかかる経費が上がってるので、少しくらい高くなってもええのかな。俺は困るけど。orz

本日のお酒:YEBISU BEER + 高知米焼酎 とさ
コメント
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