遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

感染(うつ)るんです。(追加あり)

2013-04-02 23:16:52 | BIONEWS
今年度からの職場は平均年齢が若くて面白いのですが、帰宅が遅くなりがちです。なんか「普通の研究室ってこうだったなぁ」と、大学職員としては意味不明の感慨が浮かんできたりして・・・ま、そのうちなれるでしょう♪

鳥インフル、関係各国は警戒を…WHO声明(読売新聞) - goo ニュース
気になるニュースです。今回はヒトtoヒト感染は確認されていないようですが・・・。このウィルスは気管支ではなく肺の奥深くで増殖して、肺をスカスカに繊維化させて宿主を殺すそうですが、それ故に飛沫感染しない。それと、インドネシアであったヒトtoヒト感染は、親子感染で看病したお嫁さんは感染しなかったらしいので恐らくある遺伝的背景がないとあかんのだろうということがささやかされていたんですが・・・それはずいぶん昔の話しで、今はもっと詳しいことが分かっているはず。僕みたいな素人のうろ覚え情報は無視してください。とにかく、気になります。
SARSが世界的に問題になった時よりも日本と中国の人の行き来は濃密になっているはずです。中国でパンデミックが起これば、『対岸の火事』では済まないでしょう。前の弱毒性の新型豚インフルよりも桁違いの騒ぎになるはず。

H7N9型 ヒトに感染しやすく変異(NHKニュース)【追加】
日本の国立感染症研究所で感染が確認された上海市の男性2人と安徽省の女性1人から分離されたウイルスの塩基配列情報を調べたら、いずれもウイルスの増えやすさを決める特定の遺伝子が、ヒトの細胞の表面に感染しやすく変異していたそうです。このうち、上海市の一方のウイルスと安徽省のウイルスは変異した遺伝子の配列が一致していたということで、広い範囲で感染が広がっているおそれがあります。安徽省と上海は間に江蘇省や浙江省で隔てられていますが、鳥ならこれくらいの移動はたいしたことないでしょう。患者の数としては少ないので、人と人の間では感染が広がったとは思えませんが・・・。

東京中心に大流行の風疹。ヤフー、全社員を対象に風疹予防接種費用を補助(マイナビニュース) - goo ニュース
妊娠中の女性が感染すると胎児に危険なので、そうなりそうな女性や周囲の人間(特に旦那)はあらかじめ予防接種を受けろということです。
この大流行の背景には、日本の予防接種法が1994年に改正されたことが挙げられるそうです。予防接種対象が女子中学生のみから、男女とも1歳~7歳半までに定期接種する方法に変更されたため、制度の谷間に当たる1979年~1987年生まれ(現在、26歳~34歳)の世代が風疹の予防接種を受けていない割合が高い可能性があるということ。そう、あらかじめ予見された問題なのです。アホに立法させるからこうなるという見本ですな。
振り回されて誰得?途上国並みという日本のワクチン行政(マイナビニュース)
アメリカのワクチン制度との比較が述べられている記事です。アメリカすごいっすね。日本はちょっとでも副作用被害者が出たら大事になるので、行政は尻込みしております。100%安全になるまで制度化しにくいのです。

中米コーヒー農園で「さび病」まん延、100万人失職の可能性 (REUTERS)
コーヒー中毒、カフェイン依存症の僕には深刻・・・かなぁ?? 好みは酸味の強めなアフリカ系のコーヒーなのです。まあ、中米のも好きかな。南米のは苦すぎてダメ。親戚がブラジルに移民しているのですが、ブラジルのコーヒーはどうにもあきません。
この病気のために2013年と14年にコーヒー豆の生産量が30%減少する見通しだそうです。中でもホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルでは多くの失職者が出ると予想されています。人間の病気ではありませんが、けっして経済的損失は軽く考えてはいけません。国によっては社会不安に陥る可能性だってあるのです。

本日のお酒:BUDWEISER + 手取川 吟醸生酒 あらばしり
コメント
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