昨晩21時からNHKスペシャルで「うつ病」の特集をしていたので、興味深く見た。
現在驚くなかれ、日本でも100万人近い人がうつ病で苦しんでいるとのこと。そして、薬など飲んでもなかなか良くならない人が多いという。
原因は、人類(いや脳をもった魚から)の発達に関係があるとのこと。
場所としては、脳の奥深くにある「扁桃体」というところから分泌されるストレスホルモンが過剰に出ていることが原因らしい。
これは、脳を持った生物が天敵から身を守るために備わった能力で、このホルモンにより、外敵からすばやく逃げたりできるらしい。
しかし、天敵がいつも身近にいる水槽に入れられた魚はストレスでうつ病を発症し、動けなくなるということだった。
まさに、人間も近くに天敵ならぬ「ストレッサー」が長くいたり、仕事の重圧が自分に長く強くかかったりすると、今までできていた人間でもできなくなるようだ。
最近では、脳の奥深くに電極を入れて治療する方法もあるらしいが、手軽でよく効く(3/4くらいの人に)方法は、規則正しい生活をするとか運動をするとかいうことにあるらしい。
つまり、人類の最初の狩猟時代には、獲得した獲物を平等に分けることにより、ねたみや格差など生じず、脳はストレスにさらされることがなかったが、メソポタミア文明の頃から、農耕の時代を迎え、権力のある人に富が集中するようになり、「ストレス社会」に突入したというのだ。
今では、それが、段々悪化し、日々ストレスの連続である。
特に、事務系や営業系の人にストレスが多いという。
自分も含めて、みんなで気をつけよう。
明るい、家庭や職場。あいさつや笑いのある家庭や職場。それこそが重要だ。