昨日12月8日は開戦記念日。日本がハワイの真珠湾に攻撃をした日です。
そのため、NHKではこの日の特集的なことをしていて、酒巻和男さんという人を私は初めて知りました。
番組を詳しく見ていなかったのですが、番組で知ったこととネット記事を少し調べたところによると、酒巻さんはその日、大型潜水艦から出る小さな潜水艦にもう一人の乗組員と乗り込み、米軍の船を魚雷で撃沈しようと向かったようですが、座礁して酸欠状態だったところを米兵に助けられ、捕虜として生活するようになったようです。
当時捕虜として生きることは軍人として恥だと言われていたので、酒巻さんも早く殺してほしいと米軍に言っていたところ、名護さんという宗教家(日露戦争で捕虜になった経験がある)に出会い、捕虜としてでも生きることの大切さを諭され、生きることになったそうです。
その教えを基に酒巻さんは、自分のためだけでなく、後から捕虜となった多くの日本人へのアドバイザー的な立場で「生き抜く」ことの大切さを教えられたようです。
ですから、酒巻さんを恩人と思っている方がたくさんおられるようでした。
このことは、困難なコロナ禍の時代を生き抜く一つの光明とも言えると思います。
どんな状況でも、「命を大切にする」ことは、対外的な戦争回避にも通じるものがあると思います。
なお、酒巻さんは戦後日本へ帰り、英語を使って自動車を外国へ売る仕事をされ、社長にまでなられたようです。素晴らしいことだと思います。