徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

ホロコースト以前にあった障害者排除(NHK ETV特集を見て)

2015-11-11 10:47:51 | 社会・経済
かなり、ショッキングな放送だった。
途中で苦しくて、見るのをやめようかと何回も思った。
でも、見ることが大事だ。できたら、そうしたことがあったことを伝えたいという思いで、最後まで見た。
(以下は番組の内容と異なることがあると思いますので、オンデマンド等で見てください)

時代は、ナチスドイツ。
ユダヤ人の大虐殺(ホロコースト)(600万人ものユダヤ人が殺されたらしい)は有名だが、それ以前に障害者の虐殺が行われていたことは知らなかった。
それも20万人以上。

当時、第1次世界大戦の国家賠償でドイツは困窮。
ナチスが「国民のために」「強いドイツの復活」のためにと宣伝(プロパガンダ)し、1933年に政権を掌握。

医療費の削減のため、強い民族の種を守るためとかいって、
最初、障害者の男女に「断種」(妊娠できないようにする手術)を無理矢理させていた(40万人以上とか)が、途中から、国内数カ所の施設で毒ガスによる大量殺人に発展。

そのことは、今までナチスが一方的に悪いとされてきたが、どうも、「社会ダーウィニズム」という思想からくる「優生思想」を当時の精神医学の第一人者が推し進めてきたことをナチスが後押ししたとのことである。

つまり、ナチスだけが悪いのではなく、そのように考える土壌が精神医学界にあったということ。
だから、今も、そういった危険があるということ。(ブログ作者のコメント)


話は、単にそこで終わるだけでなく、救いもあった。

というのは、このことを知った神父(確かフォンガーデン氏)が、
「貧しい人、非生産的な人がいるのは当たり前。もし、非生産的な人を排除するということなら、自分も老いて弱った時に排除されるだろう」というようなことを言った。

言葉はまたたく間に、ドイツを動かし、ついにヒトラーをも動かし、1941年には障害者の大虐殺は取りやめになった。

これは、勇気をもって立ち上がれば、どんな時代にも「変えることができる」ということだと思う。

(しかし、それはユダヤ人へとターゲットが変わっただけだったが)

番組で藤井さんという方がコメントしていたが、
経済が悪化すると「社会的弱者」にしわ寄せが来る。危険な動きには「前ぶれ」があるので、それに早く気づくことが重要とのこと。

安全保障が議論されている今の時点で、過去を振り返り、「歴史認識」を点検することが各自必要だと思った次第である。


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