徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

南方熊楠って知ってますか?最高の博覧強記です。

2017-12-20 16:11:37 | ひと
南方熊楠って知ってますか?生誕150周年だそうです


昨日、Eテレの「知恵泉」でこの人を取り上げていた。
私は、この人の名前は知っていたが、具体的にはどういう人か知らなかった。
そこで、動画では、コンパクトに解説してあるこの動画を共有させていただいた。

以下の私の感想の次は、ウィキペディアからの引用(抜粋、詳しくはウィキペディアを見てください)である。
(私の感想)
なぜ、こんなにも長く抜粋したかというと、この人の事はあまりにも「知の巨人」すぎて、とても短くは語れないからである。
どういうことをした人かはこれを読んでいただけるとある程度わかると思うが、とにかく「博覧強記」という言葉はこの人のためにあるかのような夥しい書物を読んで理解し関連づけて、書物に著す。
それは、まるで、巨大なコンピューターが内蔵されているかのようだ。
しかし、それでいて、固いところがない。破天荒だ。

実際に働いてお金を稼がなくてよい境遇だったからこそできたのかもしれないが、そんな人は世間にたくさんいるだろうが、世界にその名をとどろかせる活躍をする人は滅多にいない。

興味の対象が広すぎて、専門を絞ることが出来ずに学者にもなれず、それでいて、「ネイチャー」誌に51本の論文を載せているのは、今でも日本記録だとか。
民俗学者の柳田国男氏には「究極の日本人」的な言葉をいただいている。

西洋だけでなく東洋の森羅万象を学び、自分の中で統合して「南方マンダラ」なる立体的な図を構築したそうだ。今、生きていたらどのような活躍をされるだろう?


とはいえ、あまり世間に知れていないのはどういうわけだろうか?

それは、下記の評価にも書かれているが、あまりにも巨人すぎて全貌を把握できていないのと、学会で述べた書物ではないので、権威付けされていないからだと思う。

ともかく、日本にはこうした偉大な器の大きな方が存在したことを知っておくことは大事なことだろう。
ここには書かれていないが、「知恵泉」ではふれていたが、こうしたことの多くは、イギリスから33歳の時に帰り、「熊野」へ行かされ、絶望の淵から立ち上がった結果であることも覚えておきたい。




南方 熊楠(みなかた くまぐす、1867年5月18日(慶応3年4月15日) - 1941年(昭和16年)12月29日)は、日本の博物学者、生物学者、民俗学者。
生物学者としては粘菌の研究で知られているが、キノコ、藻類、コケ、シダなどの研究もしており、さらに高等植物や昆虫、小動物の採集もおこなっていた[1]。そうした調査に基づいて生態学ecologyを早くから日本に導入したことが注目される。民俗学研究上の主著として『十二支考』『南方随筆』などがある。その他にも、投稿論文、ノート、日記のかたちで学問的成果が残されている。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ラテン語、スペイン語に長けていた他、漢文の読解力も高く、古今東西の文献を渉猟した[2]。熊楠の言動や性格が奇抜で人並み外れたものであるため、後世に数々の逸話を残している[3]。

概説[編集]
南方熊楠は和歌山県に生まれ、東京での学生生活の後に渡米、さらにイギリスに渡って大英博物館で研究を進めた。多くの論文を著し、国内外で大学者として名を知られたが、生涯を在野で過ごした。
熊楠の学問大系は博物学、民俗学、人類学、植物学、生態学などさまざまな分野に及んでおり、その学風は、ひとつの分野に関連性のある全ての学問を知ろうとする膨大なものであり、書斎や那智山中にこもっていそしんだ研究からは、曼荼羅にもなぞらえられる知識の網が生まれた。
1893年(明治25年)のイギリスに滞在時に、科学雑誌『ネイチャー』誌上での星座に関する質問に答えた「東洋の星座」を発表した。また大英博物館の閲覧室において「ロンドン抜書」と呼ばれる9言語の書籍の筆写からなるノートを作成し、人類学・考古学・宗教学・セクソロジーなどを独学した。さらに世界各地で発見、採集した地衣・菌類や、科学史・民俗学・人類学に関する英文論考を、『ネイチャー』と『ノーツ・アンド・クエリーズ(英語版)』に次々と寄稿した。生涯で『ネイチャー』誌に51本の論文が掲載されており、これは現在に至るまで単著としては歴代の最高記録であるとされている。
帰国後は、和歌山県田辺町(現・田辺市)に居住し、柳田國男らと交流しながら、卓抜な知識と独創的な思考によって、日本の民俗・伝説・宗教を広範な世界の事例と比較して論じ、当時としては早い段階での比較文化学(民俗学)を展開した。菌類の研究では新しい種70種を発見し、また自宅の柿の木では新しい属となった粘菌を発見した。民俗学研究では、『人類雑誌』『郷土研究』『太陽』『日本及日本人』などの雑誌に数多くの論文を発表した。

学問[編集]
生物学[編集]
熊楠は博物学者として紹介されることが多いが、時代としてはすでに博物学は解体されており、熊楠の活動はその面では完全に植物学の分野に収まる。熊楠の専門分野はいわゆる隠花植物である。東京時代にアメリカのカーチスという学者が生涯に菌類を6000点収集したとの話を聞いて、自分は7000点を集めることを決心したとの逸話がある[18]。
しかしながら、熊楠が生涯でもっとも時間をかけていたのは、実は顕花植物の収集であったらしい。渡米前には日光などで、またアメリカでも各地で植物採集を行い、帰国後は和歌山県南部の各地で多量の植物採集を行い、それらの標本は、保存状態はともあれ、多くが残されている[19]。初期のものは台紙に張った正式な押し葉標本の形に整えられているものが多いが、後期のものの多くは新聞紙に挟まれただけである。またいくつかには詳細な書き込みや細部の図がつけられており、そのようなものからも彼がしっかりとした植物学者としての知識を持っていたことがうかがえる。ただし、熊楠自身は高等植物に関して専門家であると発言していない。しかし、自然保護運動にせよ、隠花植物の研究にせよ、高等植物に関する知識がその下地を作っていたのであろう。
熊楠については粘菌のことが取り上げられることが多いが、熊楠自身は隠花植物全般を専門にしていた。熊楠は非常に多くの標本を作製し、それらを図として残した。
淡水藻類についても多くのプレパラート標本が作られたのはわかっている。ただし、この分野については熊楠が発表したものも少なく、また標本の保存もよくないため、詳しいことはわかっていない。
菌類のうち、キノコについても熊楠は多くの努力を費やした。乾燥標本も多く作成したが、熊楠はキノコの彩色図に専門的な記載文をつけたものを3500枚も作成した。熊楠の標本を検討した粘菌学者の萩原博光はこれについて「南方ほど多くの図と記載文を残した研究者は少ないだろう」と述べているという[20]。
粘菌については、熊楠は古くから関心を持っていたのは間違いないが、初期にはむしろ植物や淡水藻類に努力を傾けており、標本の様子などから見て、その精力が注がれたのは田辺に居を定めてからであるらしい[21]。熊楠は6000点以上の変形菌の標本を残し、数度にわたって変形菌目録を発表した。熊楠が発見した新種は10種ほどがあり、中でもミナカタホコリには熊楠の名が残されたことでよく知られる。しかし、萩原は熊楠の先進性を別のところに認めている。ミナカタホコリは生きた樹木の樹皮に発生するもので、このような環境に生息する変形菌の研究は1970年代以降に注目されるようになったものであり、また1990年代に注目されるようになった冬季に発生する粘菌にも熊楠が注目していたことがわかっている[22]。

評価[編集]
このように、広範囲の分野に多くの研究を行っており、その残されたものから判断すると、熊楠が高度な専門家であったことは間違いない。しかしながら、熊楠はこれらの分野において、ほとんど論文を発表していない。これは、出版された論文をもって正式な業績と見なす科学の世界では致命的である。たとえば粘菌の分野では、熊楠は数度にわたって目録を発表しており、熊楠以前には日本から36種しか記録されていなかった日本の粘菌相に178種を追加した。これだけでも熊楠は変形菌研究の歴史に大きな名を残している。しかし、例えば熊楠は新種を記載してはおらず、熊楠の手になる新種は、全て他の研究者によって発表されたものである。これはキノコの分野でも同じであり、そういった観点からは、熊楠に対しては「優れた観察者およびコレクター」(萩原(1999),p.245)という評価しかできない。
ネイチャー誌に掲載された論文の数は約50報、日本人最高記録保持者となっている[注釈 4]。 これについては、熊楠が目指していた菌類図説がもし発表されていれば、また評価は違ったかも知れない。ただ、熊楠自身の残したメモや日記、手紙類から、熊楠の学問について推測するための努力は今も続けられている。

自然保護運動[編集]
学問とは直接につながるものではないが、熊楠は自然保護運動における先達としても評価されている。特に神社合祀令に反対運動を起こしたのは、それによって多くの神社の鎮守の森が失われることを危惧したことによる。これに関しては特に、田辺湾の小島である神島の保護運動に力を注いだ。結果としてこの島は天然記念物に指定され、後に昭和天皇が行幸する地となった。熊楠はこの島の珍しい植物を取り上げて保護を訴えたが、地域の自然を代表する生物群集として島を生態学的に論じたこともあり、その点できわめて先進的であった。神島の項も参照のこと。

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