アンジェラ・アキさんを知っていますね。
「手紙~拝啓 十五の君へ~」で有名なシンガーソングライターです。
1977年徳島県生まれ。あの眼鏡は伊達眼鏡とか。そして、お父さんは日本人(イーオンの 社長さんとか。)お母さんはイタリア系アメリカ人らしい。
ところで、昨日の朝のNHKテレビにそのアンジェラさんが登場し、
今のままでは音楽の世界に限界を感じているので、アメリカに渡り本格的に勉強するというのだ。27歳という遅咲きデビューながら、ピアノの弾き語りでの圧倒的な歌唱力で、メジャーになり、武道館でのコンサートまで成功させ、今も日本中を人気で駆け巡っているというのに。
普通なら、そんな冒険をしないだろう。しかし、アンジェラさんは違っている。テレビではもっと違う分野(例えばミュージカル)での楽曲などをしたいと言っていたが、同じアンジェラさんについて、毎日新聞「日曜クラブ」での「わたしの幸せ」という記事では、次のように書いてあるので、引用する。
音楽は、「つながり」って思います。人間くさい部分でつながる。孤独な点を線で結び、その線が輪になった中にぬくもりがあり幸せがある。でも数年前から自分の能力の限界に当たるようになった。色にたとえるなら、赤でもいろんな赤があるのに私のパレットには1色しかない。今、ミュージカルのプロジェクトを始めていて、ブロードウェーで成功させたい、いろんな音楽をやりたいと思うのに、今の自分の指先では頭の中で鳴っている音を出し切れない。フォーマルな教育を受けるべきだと決心しました。大学では若い才能に囲まれ焦りも感じるでしょう。でも、努力は才能に勝るんだ、と信じていきたい。
とのことでした。この言葉の背景には、17歳でデビューしたが、全然売れず、東京でライブをしていたときに、「どうでもいいや」と開き直って、「こんな顔で徳島出身です」って言ったら爆笑の渦になって、それから観客とのつながりが生まれたということがあるらしい。(同じ新聞記事から)
1児の母親でもありながら、そこまで探求する強い意志に脱帽です。