今晩のヒストリアは、上原多香子主演の清少納言が書いた「枕草子」秘話。
「春は曙」で始まる有名な枕草子。それは、実は、清少納言がご主人「定子(ていし)」を励ますために書いた日記のようなものだったという。
そこには、日記とともに当時の貴族社会の様子を一人の女性エリートが書いたファッションや食べ物、恋などの情報が書かれており、当時の流行小説みたいなものになったようだ。
清少納言は和歌の名門清原氏の出身で、祖父も父も清少納言も3人が小倉百人一首に載っているという。(後で調べよう)
清少納言のものはこれ
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ。
でも、28歳まで父が山口県防府市にあった役所に勤めていたため、田舎暮らしをしていて、遅くして宮仕えをして失敗ばかりで引きこもっていたとか。
当時、天皇は複数の后を持ち、その后が女房という知的、美的センスのある女性を雇って天皇の関心を引こうとしていたらしい。
そして、しばらくするうちに、和歌の才能が一条天皇や「定子」(藤原道隆の娘)の目にとまり、筆頭女房のようになっていったらしい。(その当時は美男子にもてもてだったとか)
ところが、どっこい。
その定子の父が病気で亡くなるや父のライバルであった道長が道隆一族を追放し、定子は24歳の若さで出産とともになくなる。
その亡くなる前に励ますために書き始め、亡くなってからも書き綴ったものが有名な「枕草子」ということだった。
その評価はなくなってしばらくは、紫式部(道長の娘の女房)により、「才能をひけらかしたもの」として低い評価だったが、鎌倉時代になって「主人思いの明るい文章」として評価されるようになったとか。
そうして、読んでいくと、また、深い味わいが出てくるのかもしれない。