徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

上杉鷹山公の人心掌握術(知恵泉後編)

2014-06-28 11:26:03 | テレビ番組

 前編で書いたように傾いた藩を立てしつつあった鷹山公。

 しかし、1783年浅間山の噴火から始まった天明の大飢饉(当時、東北地方は冷害が6年くらい続き、死者50万人。)により、それまでの再建の成果がすべて無になるような危機を迎えた。

 では、それをどのようにして、再建したか???(詳しくはNHKオンデマンドで)

1 マイナス情報を隠すな

 1年で3万両(21億円)の赤字。実は、この数倍の赤字あり。(江戸時代の会計は足りないだけ借りるとというだけ。これが借金のもとになっていた。今も同じ?)

 でも、鷹山公は収支報告書はきっちりつけさせた。

 家臣はそれを公表するとパニックになると反対したが、鷹山公は、危機感をみんなで共有しようと公表に踏み切った。

 結果的に、それが藩士を奮起させることになった。

 意見書が340も出て、建設的な意見を述べた者を抜擢。(たとえば、用水路を建設して干ばつを回避できた。)

 また、当時の有力商人に19000両の借金があったが、返済のために用意できたのは500両のみ。商人にあきれられたが、藩主の正直な態度が商人の心を動かし関係を回復。10000両の借金まで可能に。

※ マイナス情報を出すときは、そうすれば良くなるというプラスの方針を同時に出 すこと。(小嶋氏)

 うそや誇張が1点でもあると全体が疑われる。しかし、馬鹿正直もだめ。解決の道 もないことを言うと、あの親分ではだめ。となる。

 開示のタイミングは、みんなが真剣になるタイミング。

 常に同じ情報を共有していることが大事。

2 特産品の開発

 米沢の特産品に楮(こうぞ)の木があるが、それを利用して和紙を生産。

 単に植えるだけでなく、生産された和紙は確実に藩が買い上げる仕組みを作った。

 米沢牛、紅花。藍。火打ち石など特産品が非常に多いが、

 特に、米織(よねおり)という絹織物は鷹山公が育てたもの。

 また、透綾(すきや)という、透けて見える着物を町田はちのじょうが開発

 開発した人には大いな収入を与えた。

※ 一番大事なことは売り上げを上げる。コスト削減だけではだめ。(小嶋氏)

 仮に、1000万円の売り上げ見込みが1300万円になったら、上回った300万のうち100万円は現金で売った人に還元すると良い。それも喜ぶように千円札で。

 モチベーションをあげる。

 成功体験をアレンジメントさせることは上司の役割。(背中を押す)

 お客さんのお褒めのことばが一番ありがたい。

3 サバイバルマニュアル

 鷹山公は飢饉に備えるために「かてもの」(米や麦の糧にかわるもの)の栽培、調理法を本にまとめて無料で配布。(読みやすいようにルビつき) 

 かんぞう。(ゆでて葉をたべる。根を粉にして米ぬかを混ぜると餅に)

 のにんじん。(葉を食べる)

 こごみ(ぜんまいみたい。ゆでて食べる)

 版木の数は21枚。

※ 着眼大局 着手小局(小嶋氏)

 藩主の座を前藩主の実子に譲る(自分のためでなく、みんなのためにする)

 無から有にする(新製品の発想)

 質素だが、工夫。

 右手に真心からのおもいやり、左手にそろばん。(逆ではダメ)

4 晩年

 鷹山公は毎年借金を返済し、1822年3月になくなったが、その翌年に借金を完済した。

 拍手!!!

※ 根本を直さないと小手先を直してもだめ。(小嶋氏)

 うーん、筋金入りのすごい人だったんだなあ。

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