2日前の深夜、寝られない中、たまたまテレビをつけると、NHKでクロ現(正式名クローズアップ現代)をしていた。
テーマは残業手当。
今は、残業手当は普通「労働時間」で支給しているが、これからは「仕事の成果」に応じて支払われるように政府が変えていこうとしている(今は年収1000万円以上。全体の3%くらいが対象だが、段々拡大されることが予想される)という状況に対する賛成、反対の主張が主であったが、私が、心ひかれたのは、ある会社の残業を減らす取り組みである。
①システム化できるものはシステム化する。(例えば、出張旅費の計算)
②分業化する。(例えば、出張先からデータを飛ばして報告書を作成するのは別の人がする)
①はかなり進んでいると思う。
そして、この②にこそ、残業を減らすためのヒントがあると思う。
普通の仕事では、1つの業務を最初から最後まで1人でした方が責任の所在もわかりやすく、うまくいくことが多い。
しかし、それでは、Aさんが優秀であればあるほど、仕事はどんどん増えていく。
「仕事は均等に与えられるのではなく、優秀な人に集中する」法則があるからだ。
それでいて、ほとんど給料はAさんと他の人ではかわらない。
したがって、「成果主義」ということが出てくるのだが、それは、成果をあげない人の残業手当を取り上げるだけで、成果を上げている人の手当に上積みされる保証はどこにもない。
それゆえ、「成果主義」をチームで出すことによることにした方がAさんにとっても良いはず。
そこで、できるだけ、業務を細分化して、パーツ、パーツを時間に余裕がある人、そのパーツの処理が得意な人が担当することによって、チームとしての成果を上げることができ、今まで24時まで残業していたAさんは21時頃には帰宅できるようになったという。
確かに、素晴らしいことだが、実は、この業務を細分化して、適材適所にパーツを配分するということが非常に難しいのである。
よく、考えなければ!!
このことの詳しいことはクロ現のHPをみてください。一言一句書いてあります。(こんな番組は珍しい)。 また、番組そのものはオンデマンドで。