この前の確か土曜日の夜、NHKで若者の就活についての特集をしていて、興味深く見せてもらった。自分の息子もそろそろそうした年齢なので、親としても見ておかないとと思って見たのだが、単に若者だけの問題でなく、日本の将来に大きく関わる問題ということがよくわかった。
かなり、時間がたったので、思い出せる範囲で思い出してみると、
◎私が大学生の頃は、4回生から就職活動をしていたと思うが、今や3回生からするのが当たり前で、授業に出られない。また、そうした説明会を聞きに行くだけで、情報ツールを新規に買い込み、すぐに応募しないと受けられないという異常さにびっくり!
① であるからして、若者にとって、新卒一括採用という制度がいいのかどうか?という点。
→これについて、勝間和代氏のようなキャリアの高い人は、新卒者でなく、実力のある人が 毎年いつでも受けられるようにするべきだと言っていたが、そうすると、新卒者にとって、ますます採用してもらいにくい環境になるという意見もあった。
② また、別の人は、大企業ばかり望むから、受からないだけで中小企業にも将来性のあるところはたくさんあるから、そういう所を目指すべきだという意見。
→これについては、中小企業で将来性のある企業の情報が少ないとか、やはり大企業でないと、超勤手当も払ってもらえないとか反論もあった。
③ また、別の人は、若者にきっちりとした職業訓練を与えるべきだという意見
→これに対しては、肯定意見が多かったが、普通科でそうしたことをするのはそもそも無理で、何のために大学へ行くのか(やりたいこともわからずに現実には大学へ行っているという現状)という根本的な問題につきあった感がある。
以上、まとめると、今のままの日本のありかたではこれから世界相手に戦っていくのは無理であるということである。つまり、周囲も大学へいくから自分もとりあえず大学へ行こうとか考えているような若者、及びそれを甘やかして進めてきた親や教師のありかた、また、そうした人材をずっと受け入れてきた企業ザイドにも問題がありそうだ。
そういう意味で、勝間氏の意見は根本的には正しいと思う。ただ、それが、企業サイドに悪用され、今度は中高年で成績の悪い職員を閉め出そうとするようになったり(すでにそういう方向に向かいつつあるが)、若者で少しでも実力の劣る職員に昇進の道を閉ざしたりするようなことになってはいけないだろう。
「脱工業化社会」と言われて久しいが、世界の競争に生き残るには、先端の情報、技術とそれらを使いこなす知恵が求められる。そうした観点にたって、一から教育を見直さないと大変なことになるという気がした。 あー寒-。