フランス革命について、その名称を知ったのはいつの頃だろう。村の小学校の小さな図書室には多くに日本の偉人伝が確か並んでいた。湯川秀樹、北里柴三郎、志賀潔、野口英世、牧野富太郎、伊能忠敬、二宮尊徳、その中に外国人の偉人も並んでいてトロイアの発掘で有名な考古学、ハインリッヒ・シュリーマン、キュリー夫人、バスコダ・ガマ、ロビンソン・クルーソー、そして、その中に子供向けのフランス革命の本なども在った。小学生の頃、私の小学生時代は昆虫少年で、色々な虫を集めることが趣味でもあった。セミやカマキリ、カナブンなどの甲虫類は解るが、地面を歩く虫は名前を知らない。それで図書室にあった昆虫図鑑を見る為に授業が引けると木造の図書室に入った。校舎は現在から150年前に建てられた懐かしい木造一階の校舎で、今なら文化財に指定されて然るべきものだろう。ここでのタイトルはフランス革命および精神現象学であるから、遠い記憶を思い起こして書いてみる。
小学五年の子供にはまだフランス革命の本質は到底解らなかった。後年トックビルのフランス革命について、マチエやとか何冊かの本を読んだが、其処にはトックビルの様な批判もあったが、大方は賛辞しか書かれて居ない。この事件はアメリカ独立革命と関連して居りそれにはFreemasonの暗躍が深く関係している事をしった。そして自由平等博愛が、矛盾する聴こえの好い絵に描いた餅であり、裏で画策していた連中の血に塗られた破壊の遂行である事が段々に解り、今までの知らん重要な側面を知った。それは澤田昭夫先生のご著書も大いに関係している。この本は現在封印され多くの人々が読めない様に成っている。
精神現象学は、curl・Friedrich・Hegelの理論的著作ですが、その前に神学校の時代に構想を練った宗教書を書いている。精神現象学は非常に読み辛く、最初の頃の宗教書が明晰で明解なのに比べて、後で書かれているこの本がなぜこんなにも晦渋なのか不思議に思った。翻訳が拙いに違いないと予想したが、これはどうも相でもないらしい。熟達した独逸語の友人に聴いてみたが、「僕にも分らないがこの本は人に理解してもらう意図が無いのかもね、遠大な目標を掲げたが途中で尻切れトンボに終わっているし、大体この本は完成して居ない」。「あのね、本を書くからには他人に理解してもらう事が目標の一つでしょう」。Hegelのこの本に対する意図は何だったか?先ず、それが問題だ。精神現象学は、人間精神の進歩を段階を追って描こうとした目的があった。いわゆる人間精神の進化とでも言うべき主旨なんだと思うのだ。まあ深い意図のある大それた企画だな。最初、精神から始まり意識、そして最終的には人間の精神の発展につなげたいらしい。若い頃はそれが解らなかったが、歳を取ってこれを読みこれは人間の発展史観なのだ。つまりMarxの描く世界の破壊の源泉原型なのだと思った。とするとHegel自身もFreemasonであったことに成ろう。
Hegelが生まれた当時の独逸は、数十の小国家に分れていた、それは三十年戦争という原因とその後のWestphalia条約という理由が有る。史実として三十年戦争を調べて見たら好い。表面上はCatholicとProtestantの争いであるが、その裏には様々な意図がある。これで独逸は荒廃の極に立った。独逸の民衆は生活を破壊され、地獄を見たのである。この気違いじみた破壊の時代にも幾らかの常識人も居た。それはヨハネス・ケプラーを始めとする知的探求者である。Catholicとそれに反対するProtestantの勢力争いの背後にはFranceのRichelieu枢機卿など戦争を仕掛けた者たちの意図がある。そして、其処には後のFrance革命の謀略源泉も潜んでいる。現代では金融と報道を握った者が世界を支配するのだが、当時もそうであった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます