人とタイヤとキーパーコーティング!

タイヤ「安全」と車「キレイ」の領域で 岐阜で専門店展開 ありがたいことです!

スモールタイヤ商売の研究!  その3

2014年01月12日 | タイヤビジネス
タイヤマーケットの一角で細々とタイヤ小売を営んでいますが
全国のアフターマーケットで一年でどのくらい需要があるかというと
乗用車用の夏冬あわせると5.000万本になるそうです。(データの出先 タイヤ新報という業界新聞)
この数字は新車装着用として自動車メーカーに納品される本数は含みません、
純粋にタイヤが磨耗したから・スタッドレスがいるからという理由で
販売されるものといってほぼ間違いありません。
 *販社販売ベース 
 *中古タイヤは含みません


それから推測するとお店の商圏を半径10キロと仮定した場合
その中で何本のタイヤが一年で販売されているのか?
こういった疑問が出てまいります。
当社の場合 推定50万本ぐらいではないかと思います。
その根拠として岐阜市の乗用車の保有台数が418000台 
大垣市が151000台というデータからも導き出されます。
5000万本の1%ぐらいの需要はこの周囲でもあるだろうという仮説
保有台数分のタイヤ需要があるとする統計上の仮説から
総合判断した私の推測です。 

巨大なマーケットです。
マーケットを漁場に例えると 年間生産量50万匹の池です。
そこに多数の漁師漁業者がいます。
大きな定置網をしく業者
囲いを造って池のワンドを占有する業者
大きな船で船団を組んで漁をする業者
最近では空から魚めがけて餌をまいて取り込む業者まで現れました。

私たちはというと釣り竿1本で沿岸の隙間から釣り糸をたれた個人釣師というようなものでしょう。
まさに弱小中の弱小業者であります。
50万匹の2~3%の釣果で細々とやっているのが現実です。
最近取れる魚も小型化する傾向が強まり
定置網の業者も網目を小さくし ワンドの占有者もより広範囲を占有するような感じです。


築地市場の初セリで昨年1億5千万円ついた大間の本マグロが
今年は同サイズで800万円弱ということでしたが
漁師さんの一攫千金の夢は20分の一に萎んでしまいました。


適切なたとえではありませんが 私たちも同じようなことがあります。
(同じ時間を掛けて20キロの魚がつれたのが 今では2キロになった)
自動車の小型化が進み 軽自動車の割合が増加している事を指します。
ワンドの占有者とはカーディラーさん
定置網業者とは大型量販店
船団を組む業者とはチェーン展開する専門店
空から量をする業者とはネット販売業者を指します。

個人零細資本の私たちはローカルのローカルの釣師に例えれます。
他の業者さんと同じ発想はできません
個力を信じて腕を磨く以外ありません 
誰よりも情報に精通し 漁を研究し 道具を磨き 時合いを待ち 餌の鮮度を保ち 
周囲に魚が寄って気やすい雰囲気を作り出し 他の業者のやり方に惑わされず批判せず
強味弱みを知り尽くす。
孫子の兵法で言う「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の教えに忠実に生きる。



このようなイメージでしょうか。
組織力や集団力という土俵には乗らず(乗れず) あくまでも個力重視という小さな土俵を死守する。
この土俵で四半世紀を過させていただきました。
そしてまだこの土俵の上で過します
まだまだ研究を深めて
風が変っていく流れが変わっていく世の中が変わっていく
変化を嗅ぎ取って生きたい プロの商売人として成長したいと願う毎日です。


世の中は捨てる神ありゃ拾う神あり  意思あれば道は開けると先人はおっしゃっています。







傷つきボロボロになってもバーストせず 何とか主人(自動車)を私たちのお店まで届けてくれたタイヤです。
自らの使命を全うした誇り高さを感じました。


コメント
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