人とタイヤとキーパーコーティング!

タイヤ「安全」と車「キレイ」の領域で 岐阜で専門店展開 ありがたいことです!

スモールタイヤ商売の研究!  その4

2014年01月13日 | タイヤビジネス
年末から年始が過ぎて リズムが平常に戻ったところ
ふと気がゆるんだのと繁忙の疲れがどっと出たようで
KPS岐阜の高山店長とフルアルバイトの武藤光君がダウンしています。
全国的のもインフルエンザが蔓延しやすい 冬の冷たく乾燥した空気の中にあっては
抵抗力が落ちると体調を崩しやすいものです。
特に12月はKPS岐阜店も始めて無休営業で通し
無理越えという峠を越えて開店以来最高の売上げを記録しました。
きっと背負った責任を果す見通しがついてホッとしたのでしょう~
それほど新規事業とその店を任せられる重圧を感じているものです。

バックアップ体制としてタイヤ専門店と隣接させるハイブリット化しているので
その体制が稼動し お客様にご迷惑をおかけすることなく着々と洗車・コーティング仕事は
運営されています。
このようなリスクヘッジができるのはタイヤ商売の特徴をつかんで利用しているからです。
タイヤ商売の波という面から研究を進めました。


タイヤマーケットを推測すると全国5.000万本 当社商圏50万本という本数が導き出されました。
では年間の需要の片寄りを月ごとに把握してみたいという課題が当然出ます。
12ヶ月に毎月平均して需要が出るわけではありません
マーケット本数にはスタッドレスタイヤを含みますから 
それが売れる時期は当然冬季になり
大きな片寄りが出る事になります。
大雑把に半数がスタッドレスタイヤ需要だとすると
2.500万本は11月~1月までの期間に
販売される事になります。
均等に割ると2.500万本÷3ヶ月=833万本 
すると夏タイヤは12ヶ月平均して売れるとする仮説を取ると
毎月208万本×12ヶ月=2500万本

整理すると 
スタッドレスシーズンの3ヶ月は833万本+208万本=1041万本
それ以外の9ヶ月は208万本となって
本数比率では1041万本:208万本
なんと5倍の格差が普通に出ることが予測されます。
これは単純な推測ですが現実の数値からは 
需要の集中する月と集中しない月の最大格差は8~10倍になります。
これは当社のタイヤ専門店の粗利益から計算された事実です。

タイヤ専門店は月毎の変動が物凄く大きい商売になったといえます。
というのは もう一つの理由が影響しています。
それは過去 タイヤばかりでなく高額アルミホイールや足回りやマフラーといった改良パーツが
普通に売れていたので タイヤが売れなくても足回り商品やマフラーの取付で忙しいということで
タイヤ以外が商売を補完していた。
ところが若い人が車に興味を抱かなくなったという時代になり
そういった分野が急速にしぼんでいったという理由も見逃せません。


するとスモールタイヤ商売は純粋にタイヤのみが売れるアイテムとなって
欲求商品という性質が薄まり 消耗品とする性質のみが強調される結果となってきました。
その影響は 安いもの安い買い方へと消費者が流れる傾向となって
幅を利かせるようになったのはネット販売とかスタッドレスの持ち帰り販売という事実に
表われ来ています。


スモールタイヤ商売を取り巻く環境の変化は 
成長から成熟化した時代を反映しているにすぎません
全ての事業者が変化の大波の中で 生き残りをかけて競合しています。

殻に閉じこもり縮小均衡策をとるか
あるいは「虎穴に入らねば虎児を得ず」とばかりに 成長分野を見つけて飛び込むか
方針を決断しなくてはなりません。


スモールタイヤ商売の研究と題したシリーズを書いていますが
まずは自らがおかれた立場を知ることが大切だと思えば
自分の主観を排し 大局観にたった客観的な視点ポジションが出発点になります。


仮説と検証は数字を根拠とした場合 主観でなく客観性を得ることが出来ます。


そして私が下した決断は

タイヤマーケットの隣に以前からあった洗車マーケットを研究することに
視点が変化していきました。


「日本に新しい洗車文化を!」も一翼を担わしてもらおう。

マイナスからゼロへの回帰とは 理容散髪
ゼロからプラスの付加価値を創造とは パーマをかけたり髪を染めたりとする美容業
とする考え方に共鳴したことが出発点となりました。

またタイヤマーケットに当てはめてみれば
マイナスからゼロへの回帰とは タイヤそのものを表しえています。
最初新品だったタイヤは使われて減ること(マイナス化)すると
ゼロラインまで戻そうとされます(購買動機)
欲求商品であった時代は 
そのゼロラインは当初の位置より高いところに設定されました。
グリップがもっと良いものが欲しい
もっと静かなタイヤにしたい
カッコイイブランド品をつけたい
お客様のゼロラインは今よりずっと高かったのです。

しかし今は 
安いもので良い
アジアンタイヤでも良い
予算1万円以内で」
ゼロラインが低く設定される時代になり
その為には
持ち帰りでも良いから安く
ネットで買って安くつけてくれれば良い

このようにお客様のゼロラインが変化しているのです。
これが欲求商品から消耗品化した説明です。


商売人として人の欲求にお応えするのが専門店と思い 
そうしたいと考えるなら 
それが実現できる分野へ飛び込むべき。

ゼロラインからプラスの付加価値を提供したい
それが洗車・コーティング業への転換であり 
専門店運営のプライドであり
従業員満足度の高まる聖地    このような考えに到ったわけです。
祖業タイヤ小売業が車美容業という虎穴に飛び込ンだ理由です。








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