人とタイヤとキーパーコーティング!

タイヤ「安全」と車「キレイ」の領域で 岐阜で専門店展開 ありがたいことです!

スモールタイヤ商売の研究!  その7

2014年01月23日 | タイヤビジネス
「今まで成果が上がっていたやり方が通用しない」
こういった変化に対して・・・・
なぜ(WHY)を考えるか? 
なぜなんだと考えてみても 
重苦しい結論しか導き出せません。

どうやって対応するかと考えると 
タイヤ業界の枠で物事を考えるだけでなく 
いろいろな可能性の中で選択の枠が広がり 視界も拓けて
洗車・コーティング業界業といった異業種に進出することで
協働・協創作業という経営手法が有効であることが判ってきました。

コーヒーの宣伝文句に「違いが判る男のゴールドブレンド」っていうのがありましたが、
タイヤマーケットをより深く研究することで
商売の長所と短所 1年の波動とか お客様の動向などを知るということが欠かせません。
その作業を行なわず 洗車・コーティングマーケットに進出することは
「タイヤマーケット」を儲からないというような決め付けに陥る危険性があります。
そうではありません 孫子の兵法に「己を知り 相手を知れば 百戦危うからず」ということがあるように
タイヤマーケットと洗車・コーティングマーケットを深く知ると
お互いの長所を活かしあえるのではないか?
この仮説を 
タイヤ・キーパーコラボ
タイヤ・キーパーハイブリット
タイヤ・キーパークロスという施策で検証を重ねつつあります。


スモールタイヤ商売とは どんな商売なのか?
私の場合 その原点は25年前に遡ります。
今 会社として二地域に三店舗を運営しているといっても
創業店舗は当時のまま今も現役で営業をしています。
敷地55坪で駐車場2台の小さな25坪店舗 
そのお店が今でも一番の稼ぎ頭
自分自身でも不思議でなりません。 
商売とは面白いものです 
新しいからとか敷地が広いとか 一見有利な条件を整えても 
25年もたった古い小さな店舗の実績に届かないのです。(当社内比較)


いろいろ研究を重ねるうちに スモールタイヤ商売というものが
「小さな安普請の店」がお客様からどのように見られているのか?
という視点に気がつきました。 
それは自分が車に乗って交差点で止まっているとき「店というより小屋」に感じたことにあります。
もし自分が一人のお客であるとするなら
「けったいなちんけな店やな 何でみんなあんな店が良いと言うのかわからん」と思う。

当たり前のことですが 
「小さな不便な入りにくい店」=低予算ローコストの店でしか開業できないわけです。
お客様からの期待値は限りなく低い店であるわけです。
期待値が低いからお客様はそれだけで優位性を感じることが出来る
嫌なら買わなくても冷やかしでも別に何も感じない優位性がある中で
入って話をするとタイヤのことを良く知っている意外性
期待値が低いから意外な事に出くわすと印象深くなる=好意度が高い
その上 商売をやっているほうは とにかく商売を成功させるために
好感度を上げようと笑顔で応対にあたるから余計に好感度が上がり
信頼が生まれ ストアロイヤリティーが高まる。

まさに自らの弱さを味方にした商売であります。
ちょっと儲かると立派に店にするのですが
私の場合 敷地を広げることが出来ない環境であった為
25年に渡り そのままの店で継続する事になったのですが
お客様からの期待度は低いままの姿を存続している為
信頼感を失う事がなく 今でもご愛顧してくださっている。

こういう自己分析に行き着いたわけです。


一方 創業店舗から派生したスゴウ店は
敷地面積で3倍あり創業店と比べると立派な店構えです。
それを見るお客様の期待度は高いわけです。
期待度の低い店でぶっきらぼうの対応を受けても お客様は赦せる心理が働くに対し
期待度の高い店舗でぶっきらぼうの対応を受けると お客様は赦せない心理が強まるのではないでしょうか。

よく食べもの屋さんで
先代の味を忠実に再現した2代目の味を落ちたと感じる心理とよく似ています。

商売とは奥の深いものです。
お客様の期待度などという 計りようの無いものを考慮しなければ
商売が繁盛する理由が判らないのが スモールタイヤ商売の特徴である。
この結論にたどりつくと 誰かが引き継げる商売と言いがたいということになります。

期待度が低いから いつもキレイに磨いているとその意外性から印象に残る。
期待度が高いから ちょっと汚れていても目に付いて不快感が出る。
期待度が低い店から学ぶ事ができるのが創業者だけの特権といえるかもしれません。



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