人とタイヤとキーパーコーティング!

タイヤ「安全」と車「キレイ」の領域で 岐阜で専門店展開 ありがたいことです!

スモールタイヤ商売の研究!  その6

2014年01月19日 | タイヤビジネス
今年の新成人が121万人 
私が小さなタイヤショップ開業した平成初期には
200万人を数えていました。
その変化は実に40%の減少 少子高齢化に拍車がかかっています。
加えて自動車に対する関心が薄れているとささやかれています。

一方お隣の中国はモーターゼリーションの真っ只中
新車販売台数も2.000万台を越えて成長中
若者の自動車に対する関心も強いようです。
そんな日本マーケットのうちのローカルマーケットで
スモールタイヤ商売を展開する我々の存在価値は何でしょうか?
タイヤ専門店の役割とは何でしょうか?
働く人のモチベーションは何に求めたらいいのでしょうか?


自分たちの関心を 
逆にマーケットのお客様から求められる役割から考えて研究してみましょう。
自己本位的な考えは独善的に陥りやすく 
マーケットの視点と言う客観性こそを 商売の原点にすることが出発点です。

開業以来お客様から受けた要望です。

*タイヤが減ったので購入するから替えてください。
*アルミを交換してかっこよくしたい。
*タイヤをネットで購入したから交換だけしてくれませんか。
*タイヤの持ち運びは不便だ 預かってくれない。
*パンクしたから直してくれませんか。
*エアーが漏れるようだから点検してください。
*スタッドレスタイヤへ付け替えしてください。
*夏タイヤへ付け替えしてください。
*中古アルミホイール良いのありませんか。
*マフラーを交換してください。
*ショックアブソーバーとバネを交換してください。
*エアロパーツの取付をしてください。

*キーの閉じこみをしたので助けてください。
*カーオーディオの取付をしてください。

*車を替えたらタイヤサイズが変わって使えないから買い取ってください。
*ターボタイマーを付けてください。
*近くでパンクして困っているから助けに来てください。
*オイル交換してくれませんか。

*タイヤを処分してください。
*ノンスリップデフを組み込んでください。
*スーパーチャージャーを付けてください。

*ポリマーコーティングしてください。
*タイヤチェーンを取り寄せてください。
*スキー板のチューンアップしてください。



1989年7月1日 私は小さなタイヤショップを開きました。
ところが お客様がいらっしゃいません、いきなりピンチです。
支払いが出来ず 商品を返品するという恥ずかしいことをするしかありませんでした。
商品が抜けた店は 小さいとはガランとして商店という雰囲気ではありません。

そこで売れたタイヤの引き換えに残った廃タイヤをせっせと磨いて並べて
店らしくすることにしました。
それでも来客はほとんどなく 一日が虚しく過ぎ去るばかりでした。
そんな時 ある人からポリガードというポリマーコーティングを勧められ
タイヤ屋で施工する事にしました。
タイヤ屋で開業したけど 食っていくためには仕方ありません。
知り合いから強引に注文を頼み 毎日一台を目標にして施工開始です。
すると不思議な事に 枯葉も山の賑わい的に並べていた廃タイヤを売ってくれというお客さんが?
中古タイヤが商売になるということをお客さんが教えてくれました。
そうです その頃峠族というドリフト愛好家がたくさんいたのです。

そうこうするうちに 毎日毎日ポリマー加工はあるわ その合い間にタイヤ交換が増えてきて
いつの間にか 一人では店を回せなくなってきたのです。



創業開業という絶体絶命のピンチがあって それを乗り越える過程で
世間を知り 商売を知り 己の未熟さを知ることで
自分の経験を捨て 思い込みを捨て 素直な心の大切さを教え込まれました。

スモールタイヤ商売はチェーン店ではありません 
そうやって会得したオーナーシップによる変化対応業です。
タイヤ屋といっても食うためには
パーツ屋であったり 
ポリマー屋もやり
スキーのチューンアップ屋までやったわけです。
また中古アルミタイヤ屋の専門店もやりました。
上手くいかないことは全て自分の責任で処分することがオーナーシップ制です。
店を任していた人になんら金銭的責任など求める事は出来ません。
たとえ失敗であっても全て飲み込んで自己責任として処分しました。

こうしたオーナーシップがスモールタイヤ商売の基礎条件です。
ところが逆にオーナシップ制を強めれば強めるほど
働く人はその自由度を失う事になります。
かといって全てお任せするというのは・・・・?
自由にやってみろという言葉の中に 
オーナーシップしてのオーナーの立場に立つという考え方の
選択肢しかありえないことを
理解した人しか 後継者にはなりえません。

スモールタイヤ商売が継続性という面で難しい理由です。
全国の個人のタイヤ屋さんが その息子に後を継がせない理由です。
オヤジさんが商売をやっていた時代は 今から思えば良き時代でした
ところが環境の変化で タイヤ商売で儲けることがとても難しい時代になってきています。

それでも総需要は本数的に減少はしていないマーケットです。
そのマーケットを研究し 自分自身の実力を知り アプローチの仕方を考えて
仮説を組み立て 実績で検証を重ねる。
この繰り返しをすることで 生き延びることだけはできるでしょう。
ただたんに何も考えず 考えても実行する勇気もなければ
衰退は免れません。


*SS洗車では実現できない キチンと丁寧に自分の求める洗車をして欲しい そんな所はないかな~。
今現在 マーケットから聞こえてくるお客様の声です。
実はタイヤマーケットから聞こえてくるのでなく
隣のガソリンスタンド商売マーケットから
風に乗って聞こえてきたものです。
その実証を重ねて 未開発のマーケットが確かにあると確信しました。

未開発のマーケットへ飛び込んでいく合言葉
それが「日本に新しい洗車文化を!」なのです。





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