私が好きな印象派ミレーの「春」。
20代の頃、フランスのオルセー美術館を訪れた時は、念願のこの絵を間近で眺めることができてとても感動しました。
雨上がりのりんご畑にかかる虹を描いたもので、ミレーの晩年の作品です。
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突然逝ってしまった彼女を思ったとき、この絵を思い出しました。私にとって彼女は、春の虹🌈のイメージにぴったりなのです。
24日の木曜日、仕事から帰ってきて郵便ポストに入っていた1枚のはがきーー。
ずっと、ずっと気になっていて、心配していたことに対する答えが出てしまった日でもありました。
入っていたのは、喪中はがきでした。
まさか…という気持ちと、どこか恐れていた結果を現実として受け止める気持ちもありました。
彼女とは高校で一緒に過ごした同級生でした。
違う中学に通っていましたが、バスケットの試合で対戦したこともあって、中学の時からなんとなく顔を知っていた間柄で、上京してからだいぶ経った頃、縁があってまた会うようになりました。社会人で作っているバスケットボールチームに誘ってくれたのも彼女でした。
その後、私が練習中に怪我をしてしまったり、彼女に子どもが産まれたりして、疎遠になっていました。
その後、私が練習中に怪我をしてしまったり、彼女に子どもが産まれたりして、疎遠になっていました。
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去年の8月、半年ぶりにメールしたときのことでした。
返ってきたメールには、数ヶ月前から病気で長期入院しているとありました。病気の詳細はわかりませんでしたが、大丈夫だから心配しなくていいからと。
それから数日後の8月15日、たまたま訪れた太子堂八幡神社で彼女の病気平癒を祈願し、その後も度々神社で神様にお願いしていました。
そして、今年の2月、彼女の誕生日にLINEのスタンプでやりとりをしたのが最期になってしまいました。
じつは5月頃から、急に彼女のことが気になりだして、メールやLINEをしたのですが返事や既読にならなくて、ずっと心の隅で気にしていました。はがきに書いてあった彼女の命日もその頃でした。
あまりにもあっけなく、まったく実感がわいてきません。
彼女はいつも春のように、やさしくて温かい人でした。
またいつか、どこかで。
会えることを祈って。