神社巡りの前に、佐渡島の豆知識。
その度に、あぁ、歴史上では何かあると島流しの刑に処されていたなと。韓国ドラマの時代劇を見ていても、よく目にするシーンです。世界中で流刑はあるのでしょうが、最初に行なったのはどのくらい昔で、どこの国だったのでしょうね。ふと、そんなことを思いました。
ちなみに佐渡島は奈良時代にはすでに一国と認知され、流刑地と定められたといいます。

※HPより転載
◎佐渡島へ流刑に遭った主な歴史上の人物
722年 万葉歌人 穂積朝臣老(皇室批判)
1221年 順徳上皇(承久の乱で勢力争いに敗北)
1271年 日蓮聖人(鎌倉幕府や他教を批判)
1434年 大和猿楽結崎座の猿楽師
観世流(能) 世阿弥
貴人や文化人。江戸時代までは、政治犯や思想犯が流刑の大半を占めていたそうです。
善悪は一方から見るから成り立つものであり、善がなければ悪もない。その逆も然り。歴史は時の勝者のものであるとすれば、敗者が歴史から消されていくのも常です。よく言われる言葉ですが、お互いの立場から見ればそれぞれの主張は正論なのですよね。
俯瞰する立場からすれば、善悪もない、それぞれに良さがあるし欠点もある。何を感じて、何を思うか。自分はどうしていったらいいと思うのかーー。そうやって公平さの判断基準を人は作ってきたのでしょうか。
ちょっと大袈裟になりましたが、佐渡島にいると、そんな視点や考え方を持っていたからこその歴史や島民性があるのかもしれないと、理屈抜きで感じさせる何があるように思います。
世阿弥は佐渡島に能を広め、神社の境内には立派な能舞台があるところが少なくありません。全国の3分の1の能舞台があるとは知りませんでした。佐渡島に渡る前日に、有形文化財の二宮神社の社殿が全焼したというニュースが流れてきてびっくりしました。
今回の旅がなければ、佐渡島に寺社仏閣が500以上もあることなど知る由もありませんでした。佐渡島にいながらにして四十四カ所巡りもできるんだそうです。
金鉱山やたらい舟、海水浴、サイクリング、キャンプ、歴史的建造物など、佐渡島は魅力たくさんです。熊、鹿、猿、狐がいないので、農作物が荒らされることもなく、30度以上になることもほとんどないといいます。今年は暑かったですけどね💦田園地帯も広がっています。
そして、航空自衛隊入間基地の佐渡分屯基地もあります。妙見山にレーダーサイトがあります。島の向こうには、ロシアと朝鮮半島。離れた場所にいる私は日頃あまり意識していませんが、島の人は危機意識を常に持ち合わせていらっしゃるのかもしれません。
1日にも満たない滞在でしたが、五感で受け取った情報はとてもたくさんあったように思います。
続きます。
※下記の方のHPがわかりやすかったので、もっと知りたい方はこちらからどうぞ。流刑地のイラストもお借りしました。