食料に無頓着な自分が珍しく冷蔵庫に常駐させている食品はりんごです。服薬の副作用で喉が苦くなることがしばしばあり、その苦さを解消するのに果物の酸味がちょうど良いためです。
スーパーで売っている手頃な価格のりんごはだいたい、サンふじ、王林、ジョナゴールド、の3種です。苦味消しに王林は味が薄く、他2つも旬を過ぎるとやはり酸味が足りません。
ところでコロナ禍以降からスーパーの生鮮食料品の仕入れがたまに乱れるのか、普段見ない種類のりんごがごく短期に入荷していることがあります。
以前に販売時期の隙間を埋めるように店頭で並んでいたりんごは主にシナノゴールドでした。少し小さめな黄色いりんごです。わりと酸味がある好みの味で見かけた時は積極的に買っていました。
今年の店頭にまた今まで見なかったりんごが並んでいました。
「きおう」という黄色いりんごもいい具合の酸味の強さ。甘みとのバランスも良い。いや、こういうりんごを待っていました。美味しいです。
後日、また「きおう」を買いに行くと、もう店頭にありませんでしたがまた知らないりんごが。
「あかね」これは酸っぱい。一口食べて舌に響く今までにない強い酸味。素晴らしい。服薬の苦味など一瞬で消えました。あまりに自分の好みに合った美味しさなのでネットで検索すると「酸味が強く生食より料理素材に向く」らしいですが、これを生食しないなどとんでもない。この強い酸味と甘さのバランスが良いのです。私がりんごに求めている味は「あかね」の味でした。
自宅の買い置きを食べ終えたので店に買いに行くと「あかね」はもうありませんでした。かわりにまた「きおう」がありました。今年はもう出てこないかもしれませんが、来年の入荷を期待して、さらに基本的に食べ物に無頓着な自分は来年まで美味しかったりんごの名前を憶えてない可能性が高いので、備忘録として書いときます。
最優先りんご「あかね」
今まで食べたりんごで一番おいしかったのは「むつ」だけど、お高いし何より食べた瞬間あまりに美味しいうえに大きいので、質も量も一度に食べきれなかったのさ。半分食べて満足してしまいました。あまりに美味しいから怖くなったので食べるのに覚悟が要ります。
追伸。
今年2022年は冬にかけて店頭に並ぶりんごの種類が多く、あかねりんごがたくさんありました。常に冷蔵庫にストックしておき、酸っぱさを堪能しています。この酸味がないと物足りないのさ。