ジョージ・ミラーという映画監督さんがいます。代表作はマッドマックス。
わりと荒んだ幼少期を送った私のメンタルに多大な影響を及ぼした方で、脅威を感じたら手段選ばずやれ、という価値観の根本を教わってしまった気がします。モヒカンヒャッハー大暴れな2が世界的に有名ですが、1作目の怖い暴走族を終盤で一気に轢き殺す内容もけっこうえげつなくて、本来公用車であるはずのパトカーを勝手に無茶苦茶な改造したあげく、さらに勝手に持ち出して私怨にまかせて轢殺しまくるという、結局すごい暴力を駆使したほうが勝つという身も蓋もない真理を教えてくれました。フォードファルコンGT351キュービックインチV8インターセプター。本当かどうか知りませんが当時の宣伝文句には600馬力のモンスターマシンとあって、たかが人間轢き殺すのにそこまでパワーはいらんだろと思います。実際の相手はカワサキの大型バイクなんですがそれでも第二次大戦のティーガーⅠが650馬力なんだからパワーでかすぎ。架空車両の設定にケチ付けるのも野暮ですが、つまるところ凄いスピードで凄いパワーをぶつけたら人間相手なら絶対勝てる理論を映像化したわけです。別にこれが最初というわけではないのですが、終盤の暴走族ボスのトゥーカッターを追い詰める場面、バイクのカウルが風圧でぐらぐら揺れる速度で走るのをぴったり真後ろに着けて追いかけるインターセプターの異様な迫力は子供心に大変なショックを受けました。初めて意識した「殺意」の映像。しょせんフィクションと言ってしまいたいのですが、あの撮影は一手ミスすると死人が出ます。CGも特撮技術も予算もないスタッフが勢いで撮った映像。ジョージ・ミラーさんは映画撮る前は救急医療現場で働いてたそうで、実際の交通事故被害を山ほど見て参考にしたそうです。そら怖いわ。
そんなモノ見ながら育った私は普段から安全運転を心がけていてスピード違反切符切られた経験は1度だけです。
それはともかく、1ですごいスピードでクラッシュ、2でモヒカンの群れが次々クラッシュ、3でもクラッシュしてたけど前2作程ではないので除外。結論を言うとジョージ・ミラーという人は凄い暴力的な映画を撮って限界まで行っちゃった人。私の中ではそういうポジション。バイオレンス映画ならサム・ペキンパーとかウォルター・ヒルとか深作欣二とかいるけど、あの辺はまだ人間関係を描いてます。利害関係やらで対立してく過程があって最終的に衝突するわけです。マッドマックスってそれがありません。見知らぬ他人にいきなり襲い掛かる凶暴な暴走族と、それに躊躇無く反撃して殺害する人々。多分互いに名前なんてろくに知らないけど初っ端から始まる奪い合いと殺し合い。そして2時間近い上映時間の間、どっかんどっかん車がぶつかって人がゴミのように吹っ飛んでく。ゾンビとか殺人鬼って人間の暴力の延長なのですが、これは別種のものでクルマという最初から人体が喰らったらひとたまりもない出力を振り回す映画です。なんという暴力。
といわけでジョージ・ミラー監督から成長初期の私は「問答無用の暴力の有効性」というものを学んでしまって、わりと暴力に抵抗の無い歪な人格に育ちました。私が書いたり動かしたりする人物像が態度と言動にちぐはぐさが出るのはそのせいです。相手に対して好き嫌いとか憤怒や憎悪とかの感情が無くても殴り倒せちゃう変な人。周囲に理解されないだろうし、それを求める気も無いので穏やかに他人と距離をとりながら暮らしてますけど、私を怨んでる人は「あいつ狂ってる」と思っているでしょう。
でも超暴力映画な話だけならわざわざテキスト書いたりしません。
ジョージ・ミラー監督が暴力の限界ぶっちぎってどこに行っちゃったかという話です。
「ベイブ」って映画があります。1995年製作の子ブタが牧羊豚になる話。ちょっと馬鹿っぽいけど素直な性格の子ブタがみんなに丁寧に挨拶しまくって牧羊犬大会で優勝する話。暴力要素0。
「みんなならんでくだちゃい」「うん、わかったー」
あれ、どっかで見たような構図。うちにも丸くてちっこくて肌色なのが居ます。トコモンて子ブタっぽいですよね。ちなみに私がトコモンをかまうようになったのが1999年。子ブタ萌えなんて4年前にすでにジョージミラー監督が通った道だったのです。暴力志向が行き過ぎて限界突破しちゃうと可愛いモノに向かうらしいです。もう殺し殺されのバイオレンスなんてうんざりですよ。クラッシュシーンなんてどれも同じです。私の所有する映画DVDは4本だけですが「マッドマックス」「マッドマックス2」「ブレイブハート」「スターシップトルーパーズ」どれもこれも人の手足が千切れ飛ぶ場面満載です。もう腹いっぱいだわ。
だから私もジョージ・ミラー監督にならって可愛いモノに走りました。こうやって思い返すと面識も無いけれどまるで人生のお師匠様です。黙々と彼の軌跡を辿ってるだけです。
バイオレンス期を抜けた私は丸くて馬鹿っぽい顔のトコモンと戯れるのが優先事項になりました。暴力なんて警察と軍隊に任せとけばいいんだよ。
ちなみに私に軍隊を任せるとまずトコモン訓練を始めます。
「いいか!おまえらはブタだ!口でくそたれた後にでちゅと言え!わかったか!」
「はいでちゅ」
「よーし、上出来だ!」
「はいでちゅ」
「なんだお前は!まん丸だな!お前の名前は今日からまんまるだ!」
「はいでちゅ」
「まずはランニングからだ!ぐずぐずするな!」
「はいでちゅ」
たったー、たったー。(トコモンは意外と脚が速いです)
「待て!待てというのに!」
教官の私が置いていかれるのです。奴らはフルメタルジャケットも楽勝です。
とっこーとことことことこもーん♪
とっこーとことことことこもーん♪(あの歌)
「おまえら、まだ走るのか?もう走らなくてもいいぞ」
「はいでちゅ」
すっかり腑抜けた私のことはさておき、ジョージ・ミラー監督はまたマッドマックスの新作を撮る予定だそうです。それじゃ私もそろそろバイオレンスに戻るかなー、とはなりません。暴力志向は8年程前に実装石という奴ら相手に散々ぶちまけました。なんの自慢にもならないけれど、私は実装石を虐待させたら世界ランキングの上位10人に入ると思います。本当に自慢にならないな。生活するうえでまったく役立たないスキルです。実装石というのは昔ふたばちゃんねるで流行ったネットキャラですが、あまりに無作法な界隈だったので忌避対象扱いにされた残念なネタです。その残念扱いになった原因は虐待ネタという誰が聞いても眉をひそめるジャンルに染まったためです。そんな反社会的テーマの中で私は堂々と「好きで書いてます」とmixiでもブログでもツイッターでも公言し、個人保管庫というホームページまで作る虐待派の極北だと思うのですが、ここまでやってしまうと誰もが呆れてしまうのかほとんど叩かれたり批難されたことがありません。されたのかもしれないけど私の視界内には見当たりません。されたところで私は変わりません。
わりと荒んだ幼少期を送った私のメンタルに多大な影響を及ぼした方で、脅威を感じたら手段選ばずやれ、という価値観の根本を教わってしまった気がします。モヒカンヒャッハー大暴れな2が世界的に有名ですが、1作目の怖い暴走族を終盤で一気に轢き殺す内容もけっこうえげつなくて、本来公用車であるはずのパトカーを勝手に無茶苦茶な改造したあげく、さらに勝手に持ち出して私怨にまかせて轢殺しまくるという、結局すごい暴力を駆使したほうが勝つという身も蓋もない真理を教えてくれました。フォードファルコンGT351キュービックインチV8インターセプター。本当かどうか知りませんが当時の宣伝文句には600馬力のモンスターマシンとあって、たかが人間轢き殺すのにそこまでパワーはいらんだろと思います。実際の相手はカワサキの大型バイクなんですがそれでも第二次大戦のティーガーⅠが650馬力なんだからパワーでかすぎ。架空車両の設定にケチ付けるのも野暮ですが、つまるところ凄いスピードで凄いパワーをぶつけたら人間相手なら絶対勝てる理論を映像化したわけです。別にこれが最初というわけではないのですが、終盤の暴走族ボスのトゥーカッターを追い詰める場面、バイクのカウルが風圧でぐらぐら揺れる速度で走るのをぴったり真後ろに着けて追いかけるインターセプターの異様な迫力は子供心に大変なショックを受けました。初めて意識した「殺意」の映像。しょせんフィクションと言ってしまいたいのですが、あの撮影は一手ミスすると死人が出ます。CGも特撮技術も予算もないスタッフが勢いで撮った映像。ジョージ・ミラーさんは映画撮る前は救急医療現場で働いてたそうで、実際の交通事故被害を山ほど見て参考にしたそうです。そら怖いわ。
そんなモノ見ながら育った私は普段から安全運転を心がけていてスピード違反切符切られた経験は1度だけです。
それはともかく、1ですごいスピードでクラッシュ、2でモヒカンの群れが次々クラッシュ、3でもクラッシュしてたけど前2作程ではないので除外。結論を言うとジョージ・ミラーという人は凄い暴力的な映画を撮って限界まで行っちゃった人。私の中ではそういうポジション。バイオレンス映画ならサム・ペキンパーとかウォルター・ヒルとか深作欣二とかいるけど、あの辺はまだ人間関係を描いてます。利害関係やらで対立してく過程があって最終的に衝突するわけです。マッドマックスってそれがありません。見知らぬ他人にいきなり襲い掛かる凶暴な暴走族と、それに躊躇無く反撃して殺害する人々。多分互いに名前なんてろくに知らないけど初っ端から始まる奪い合いと殺し合い。そして2時間近い上映時間の間、どっかんどっかん車がぶつかって人がゴミのように吹っ飛んでく。ゾンビとか殺人鬼って人間の暴力の延長なのですが、これは別種のものでクルマという最初から人体が喰らったらひとたまりもない出力を振り回す映画です。なんという暴力。
といわけでジョージ・ミラー監督から成長初期の私は「問答無用の暴力の有効性」というものを学んでしまって、わりと暴力に抵抗の無い歪な人格に育ちました。私が書いたり動かしたりする人物像が態度と言動にちぐはぐさが出るのはそのせいです。相手に対して好き嫌いとか憤怒や憎悪とかの感情が無くても殴り倒せちゃう変な人。周囲に理解されないだろうし、それを求める気も無いので穏やかに他人と距離をとりながら暮らしてますけど、私を怨んでる人は「あいつ狂ってる」と思っているでしょう。
でも超暴力映画な話だけならわざわざテキスト書いたりしません。
ジョージ・ミラー監督が暴力の限界ぶっちぎってどこに行っちゃったかという話です。
「ベイブ」って映画があります。1995年製作の子ブタが牧羊豚になる話。ちょっと馬鹿っぽいけど素直な性格の子ブタがみんなに丁寧に挨拶しまくって牧羊犬大会で優勝する話。暴力要素0。
「みんなならんでくだちゃい」「うん、わかったー」
あれ、どっかで見たような構図。うちにも丸くてちっこくて肌色なのが居ます。トコモンて子ブタっぽいですよね。ちなみに私がトコモンをかまうようになったのが1999年。子ブタ萌えなんて4年前にすでにジョージミラー監督が通った道だったのです。暴力志向が行き過ぎて限界突破しちゃうと可愛いモノに向かうらしいです。もう殺し殺されのバイオレンスなんてうんざりですよ。クラッシュシーンなんてどれも同じです。私の所有する映画DVDは4本だけですが「マッドマックス」「マッドマックス2」「ブレイブハート」「スターシップトルーパーズ」どれもこれも人の手足が千切れ飛ぶ場面満載です。もう腹いっぱいだわ。
だから私もジョージ・ミラー監督にならって可愛いモノに走りました。こうやって思い返すと面識も無いけれどまるで人生のお師匠様です。黙々と彼の軌跡を辿ってるだけです。
バイオレンス期を抜けた私は丸くて馬鹿っぽい顔のトコモンと戯れるのが優先事項になりました。暴力なんて警察と軍隊に任せとけばいいんだよ。
ちなみに私に軍隊を任せるとまずトコモン訓練を始めます。
「いいか!おまえらはブタだ!口でくそたれた後にでちゅと言え!わかったか!」
「はいでちゅ」
「よーし、上出来だ!」
「はいでちゅ」
「なんだお前は!まん丸だな!お前の名前は今日からまんまるだ!」
「はいでちゅ」
「まずはランニングからだ!ぐずぐずするな!」
「はいでちゅ」
たったー、たったー。(トコモンは意外と脚が速いです)
「待て!待てというのに!」
教官の私が置いていかれるのです。奴らはフルメタルジャケットも楽勝です。
とっこーとことことことこもーん♪
とっこーとことことことこもーん♪(あの歌)
「おまえら、まだ走るのか?もう走らなくてもいいぞ」
「はいでちゅ」
すっかり腑抜けた私のことはさておき、ジョージ・ミラー監督はまたマッドマックスの新作を撮る予定だそうです。それじゃ私もそろそろバイオレンスに戻るかなー、とはなりません。暴力志向は8年程前に実装石という奴ら相手に散々ぶちまけました。なんの自慢にもならないけれど、私は実装石を虐待させたら世界ランキングの上位10人に入ると思います。本当に自慢にならないな。生活するうえでまったく役立たないスキルです。実装石というのは昔ふたばちゃんねるで流行ったネットキャラですが、あまりに無作法な界隈だったので忌避対象扱いにされた残念なネタです。その残念扱いになった原因は虐待ネタという誰が聞いても眉をひそめるジャンルに染まったためです。そんな反社会的テーマの中で私は堂々と「好きで書いてます」とmixiでもブログでもツイッターでも公言し、個人保管庫というホームページまで作る虐待派の極北だと思うのですが、ここまでやってしまうと誰もが呆れてしまうのかほとんど叩かれたり批難されたことがありません。されたのかもしれないけど私の視界内には見当たりません。されたところで私は変わりません。