続・トコモカリス無法地帯

うんざりするほど長文です。

引越します

2019-08-31 19:33:19 | 日常
ヤプログのブログサービスが来年で終了なので引越します。

引越し先はこちら。

https://blog.goo.ne.jp/inaka_tocom
「続・トコモカリス無法地帯」


しばらくは気に入ってる日記の転載です。

そして、引っ越して来た先がここです。まだ続けます。

夢のなかでしか開けないフォルダ

2019-08-31 19:28:06 | ゆめにっき
夢の中でしか開けられないフォルダというのがあります。私にはそういうのがあります。
今日の内容はいわゆる夢日記で、まともに考察すると発狂する類の話です。

引越前の住居にいた頃、定期的かつ頻繁に見たのが「引越」の夢。
前の住処はボロ建築で、しかも住人の私が長いことメンタルダウンしていて、整理整頓掃除清掃がまったく出来ないまま10年以上経ってしまい、おそらく目に見えないカビや埃が充満してたのでしょうが、ハウスダストの酷い部屋でした。自室内では毎日せきと鼻水が止まらず、この屋内花粉症状態をどうにかしようと、一度大掃除をしたことがあります。家具を全部どけて、絨毯をめくって、畳を剥がしてまで徹底的に掃除機をかけました。しかし、ゴミは一時的に消えても、すぐまた粉っぽい埃がたまり、あまり効果はありませんでした。1日で黒い机の上に白っぽく埃が積もるんだから、ちょっと大掃除したくらいで改善するものではありませんでした。その後の家具配置レイアウトに失敗し、どうにも掃除がしづらく、結局最後まで花粉症部屋のままでした。

自分なりにやれることやったけど、改善しないので内心では住処に対して不満が溜まっていたのだと思います。風通しは良かったし、意外と収納スペースも大きく取れたけど、10年どころか約20年の生活で蓄積した空気汚染はそれ以上の欠点で、意識の奥のほうではずっと「こんな部屋出たい」と考えていたのでしょう。

その頃から違う部屋で暮らし始める夢をよく見るようになりました。そして転居先で思わぬトラブルが起こって困る夢でした。引越先は見慣れた場所が少し崩れたような風景で、豊平区に熱帯雨林があったり、南区に高速道路の残骸があったり、東区が果てしなく続く出店の大群に埋め尽くされてたり、ビジュアル的に変な世界。変な札幌。

そして引越先の住居も異様な建築物ばかりでした。
高さも広さもバラバラな直方体を雑に束ねたような茶色い巨大建築。バーコードの出来損ないみたいな外見で、図体のわりに中身は狭く、部屋には2段ベッドが6つも並び、窓から見える風景は位置が高すぎて地面が見えません。そこで私はなぜかPCに向かって探し物をしていました。

十字型に広がる温泉施設、ここでは特定の身分とカードを持ってない人間は奥に進めませんでした。そして私は奥に入れず入り口そばのPCで何か探しものをしてました。

ある時は郊外道路横の掘っ立て小屋でした。そこでもPCをいじっていたら、追い出されて隣のファミレスの駐車場に移ってそこでPC作業を続けてました。

床が傾斜している広大なショッピングセンターの地下生鮮食料品売り場の真ん中でPC作業していたこともあります。そこにはPCが複数あり、次々と別の売り場に移ってはPCを探す作業の繰り返し。リサイクル品販売エリアでは販売ブースの内部に入ってPC操作してました。店員じゃないのに。夢なのに。

黒い立派な建物の玄関横にPCが置いてある場合もありました。屋外にデスクトップPCがそのままあるのよ。そしてそこではずっと夜のままでした。夜空と黒いビルと黒いPCの動きの少ない静かな夢でした。

超高層幾何学マンションの夢では上階に登るのが大変でした。15階辺りまでは普通の巨大ビルなんだけどそこから上が斜めにズレて、でたらめな方向に廊下が伸びていました。もちろんエレベータなど通っておらず、階段位置も決まりが無く、そもそも床形状が階ごとに違い、ブロッコリーのような上部がもこもこ膨らんだ建物を、何の手がかりも無くひたすら上に向かう夢でした。何かを探して上に向かってたのだけどPCは出てきませんでした。

窓が無い和室の夢は不気味で、襖の色が薄い緑とピンク、開けると真ん中に床板。部屋は中2階で上の廊下や下の廊下を行ったり来たりして、迷路のように入り組んだ部屋の押入と廊下から家具を拾い集めて運ぶ夢でした。これにもPCは出てこなかったな。

ビジュアル的異様さは自分でも感心するくらい個性的で面白く思いますが、これ全部「引越先で足りない何かを探す夢」です。要は不自由な環境でなおさら不自由するたいへんストレスフルな夢。一種の悪夢なんだけど、それでも今の自室よかマシだ、早くどうにかしたいと内心不満を蓄積しつつ3年くらい経ちました。

ここからは現実の話です。
2018年9月6日の地震で、北海道全域ブラックアウトという大変な被害が出ました。あの地震で私の住んでいた建物も致命的なダメージを受けていたようです。住んでる分には停電復旧以後の生活にも支障を感じていませんでしたが、管理会社の調査で大きな亀裂が見つかっていました。屋根にも破損が出ていたようです。

それで、2019年2月末に退去通告が届きました。もう安全基準が満たせないから出るしかありません。
「こんな部屋出たい」と「この部屋出なさい」では大違いです。
引越作業の経過は膨大なのでここには書きません。ただ、先だって引っ越し先で困る悪夢を散々見たせいで、引越の具体的イメージが固まるのは早かったです。目標が定まらないと全く動けない何も出来ない性格ですが、狙いが決まればちょっと難易度高めでも挑めます。準備手順がわかるからな。

7月中旬に引越を終えて、今住んでる部屋は快適です。快適になるように仕上げたからな。狙って環境作ったからな。そしてこの部屋は悪夢で見たどの部屋とも似ていないのだけど、窓から見える景色は全部を足して割ったような、適度な距離と適度な見通し、適度な夜の明るさと適度な風通し、あの変な夢の風景がどれも少し混じって見えます。詩的な表現を使いましたが、単純に窓が多いから、見える景色も多いんだよ。


ところで、夢でしか開けないフォルダとは何かというと、一連の奇妙な引越先の夢シリーズの初期に夢内でPCにあった見知らぬフォルダの事です。開けると中にはやはり知らないゲームのファイルがいくつか入っていて、起動すると古臭い2Dマップ画面が立ち上がりました。
そして、そのゲームがとても面白かったのです。あまり広くない室内2Dマップのあちこちにボスキャラらしき奴が立っていて、まともに戦うとまるで歯が立たずコテンパンに負けるのですが、ボス手前まで動ける範囲でマップを調べると、様々なギミックが開放されて戦力強化できるのです。それは武器だったり、罠だったり、仲間キャラだったり、射程延ばしや、行動倍増だったり、レベルを上げる以外の方法を継ぎ足しまくって強化する内容で、いわば自キャラをコアに強化オプションをどれだけ無駄なく取り付けるかのゲームでした。画面構成はRPGなんだけどSTGのパワーアップぽかったです。

マシンパワーがそこそこあるPCだったようで、複数のゲームウィンドウを開いてもさくさく動きました。そら夢の中だからな、リアルな挙動はしません。

先の「レベル上げ以外の強化が山ほど出来る2DRPG」以外にも、出会うキャラクターが片っ端から仲間に入りまくるRPGもありました。こちらは屋外フィールドを歩き回るタイプですが、仲間が増えるとパーティーを分割して別働隊に出来ました。画面も2分割。分割した画面で別働隊もAIがキャライベントを進めていて、選択場面でプレイヤー画面に「呼び出しメッセージ」が出ます。人数が増えるほど画面分割も増えて、4画面で何十人という仲間があれこれ勝手に動き「どうしましょう」と聞いてきますが、この事情が仲間複数人にかかわり、さっきの話が今に影響して、ならどれだけ増援を出すかなどかなり複雑。フィールドで戦闘繰り返すアクションRPGのように見えてSLG+AVGみたいな内容でした。

どっちも4世代は昔ぽいドット絵でしたが、私はとても面白がっていました。そら夢だから、自分の深層意識がゲームの形で現れてるのなら、自分の嫌いな単調レベル上げ作業繰り返しを極力排した、リソースやりくりと過剰準備が主題になります。私はそういう話が大好きです。
自分でそういう話を考える想像も面白いけれど、プレイヤーとして未知の領域に踏み込む楽しさは別のもので、あの自分の無意識が用意した自分に最適化している名無しのゲームをまたプレイしたいのです。その夢の中でしか開けないフォルダ内のゲームを遊べたのは過去2回しかなく、こうしてはっきり狙って探すようになってからは夢にPCも現れなくなりました。まさに夢幻の如き曖昧で掴みどころのない探し物。だから夢なんだけど。

体調悪すぎても良すぎてもダメで、適度に疲れてる時に見る夢が統計的に面白い気がします。
前の部屋で風邪引いて本当に具合悪く一日中寝込んでた時に見た夢は、
「自室に殺人鬼が襲撃してくる悪夢」でした。一旦起きて食事して、二度寝をした時に見た夢は
「自室にモンスターが襲撃してくる悪夢」でした。シナリオ使いまわしじゃねえか。さっき見たぞこれ。夢の話だからって安易な手抜きするんじゃないと自分に憤慨した日でした。


実際に引越したら、1ヶ月と経たないうちにブログサービス終了のお知らせが来ました。こっちも引越しか、慌ただしいな。