続・トコモカリス無法地帯

うんざりするほど長文です。

好みのスタイル

2014-05-24 02:36:50 | 好き嫌い趣味
何でも女性化する昨今の傾向でジェイソンがフィギュア化されます。80年代スプラッター映画の殺人鬼の人。ホッケーマスクで有名なあれ。

これのアレンジがやばい、すごい好み、ど真ん中ストライクです。
上着のレザージャケット、ぼろぼろの裾が翻ってます。
ズボンも材質違いのレザー、中に詰まった肉圧で横にしわが入ってます。
腹部には太いベルト、金具が四角枠のごついやつ、私も持ってます。
中着は軽装、のぞく腹筋はいい具合に割れてます。
脚元はこれまた頑丈そうなブーツ、底のゴムも分厚くて素敵。
顔の左上半分を覆うホッケーマスク、片目を隠したクールな面構え。
両手に武器、お馴染みのオノとマチェット、これで殺傷力2倍です。
手にはしっかり皮手袋でグリップ力強化。
あとはちょっと負傷して僅かに血がたらり。

これで男だったらよかったのに。ジェイソンさんは元々は男性ですけどこれは女性化アレンジされたフィギュアの話です。ぶっちゃけ本編でのジェイソンさんはいつもぼろい作業服姿でこんなにかっこよくはありません。だから先述したスタイルで男版が欲しいと思ったのです。
いや、別にジェイソンでなくてもいいのです、先述のスタイルでさえあれば。


私にとって理想のヒーローの姿ってこんなのなのです。
書き溜めてた黒歴史ノートの主人公はこんな感じだったのです。黒尽くめレザーの上下に、目線隠しの帽子、丈夫そうな皮手袋とブーツとベルト、ぼろぼろの上着の下には四肢をプロテクタで堅め、両手に武器持って、顔はスカーフェイス。すごい厨二病スタイルですけど、こっちは世間に厨二病という言葉が浸透する前からやってるんだよ、25年くらい前からだよ。当時は自分でキャラクターを考える文化がまだ一般的ではなかった頃、ロードス島戦記やらが流行り出してゲームでキャラメイクすれば甲冑着ないと殴り合えない情勢の頃からこのスタイルだよ。もちろんルール上では弱いよ、紙装甲だよ。

10年くらい前にパソコンに取り込んだ絵のデータが残ってました。色塗らずに放置してたので線画ですけど。

実際に紙に描いたのは15年くらいは前だと思います。
身体のパーツバランスがめちゃくちゃですが、ロボアニメのパースつけたあおりアングル絵を真似したせいです。設定身長が2メートル越える長身なのであえて人間ぽくないポーズで描いてました。

それでも自分にとって「これが最高にかっこいいスタイル」とわかっていたから大事にしてました。
一生懸命黒歴史ノートをつづり、ノートがワープロに変わって、パソコンになった頃にそいつの話は完結して奴は遠くに行っちまいました。その時に私の魂のしんどい部分を何割か持っていってくれたので、少し生きやすくなりました。

厨二病だった昔の私は間違ってませんでした。だって今になってこういうスタイルが「アレンジ」として出てきたってことは、元よりカッコ良さを増す方法が先述した内容のアイテムを着せたデザインだったということ。ジェイソンというのはスラッシャーホラー映画の看板キャラ、殺人鬼というアウトローの極みです。マフィア・ギャング・ヤクザといった組織だった悪役の対極にある、他者は皆殺しという個人経営暴力の最終形態が、こうした覆面殺人鬼キャラ。人間関係を一切考慮せずにひたすら自己都合だけを押し通すならこういう形になっちゃうのさ。言葉を発さず、表情も持たず、殺傷力だけが突き抜けた歩く暴力機械。


25年前の自分に言ってやりたいです。
「お前の理想の『戦う者』の姿はいずれ目の前に現れる」
「そしてそれは『ジェイソン』という殺傷力の塊にかぶせる形で出てくる」
「好きだろジェイソン、圧倒的パワーでどいつもこいつも皆殺しなジェイソンすげーつえーだろ」
「でもな、そのジェイソンは『女』だ」
「残念だったな、理想のかっこいい男のスタイルが、女になっちまったよ」
「もう自分で作るしか無いぞ」

くそう、どうしてこんなことに。

これで男のフィギュアだったら文句なしの夢の具現化で、笑って死ねる程に満足しただろうに。


25年前の自分が言ってます。
「ジェイソンけっこう負けてるじゃん。トミーに2回負けて超能力女にフルボッコじゃん。ランボーやコマンドーのほうが強いよ」
うるせークソガキ、てめーランボーやメイトリクスみたいに半裸で戦場走り回りたいのかよ、擦り傷切り傷が嫌だから肌の露出は控えて全身レザーで固めたいと思ったんだろが。ばーかばーか。