続・トコモカリス無法地帯

うんざりするほど長文です。

ヤマト

2010-12-22 17:10:17 | 好き嫌い趣味
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」観てきました。最初はいつものキムタクで「あーしょせんジャニーズ映画か」とか思ってたんですが、キムタクが艦長代理になったあたりからだんだん古代進に見えてきました。
毎度のネタバレ全開な感想です。
いろいろ突っ込みどころはある。大気圏抜けるときの推力が足りないんじゃないのとか、ガミラスの扱いはあんまりじゃないのとか。それでも最後の場面でヤマトが特攻を仕掛けるのには泣けてしまう。第一艦橋で胸に手をあて、たった一人残って仲間を見送る古代進の姿に泣けて泣けて困る。あんな映画いくらでもこき下ろせるけれど泣かされてしまったこちらの負けなのでこれ以上悪口は書けません。だいたい私はあの「俺に任せて先に行け」というヤマトの自己犠牲精神のテーマが苦手なんだ。一人に任せるくらいなら全員で当たって各個撃破で突破しろ、というのがモットーなんだ。
だからこの映画は自分には合わない。ヤマトの目的は勝つことではなく、放射能除去装置を持って帰ることだから、どうしたって先を急がねばならない。そのためには幾度か仲間の犠牲を切り捨てていかねばならないわけで。途中「第三艦橋配属です」みたいな台詞があって、ああコイツ死ぬなと。原作でも散々破壊されていた魔の第三艦橋。やっぱり映画でもそこの仲間を切り捨てる、切り捨てねばならない場面があって、ああ、私はヤマトのこういう辛気臭くてやりきれないところが好きじゃないんだと再確認しました。あと今回のヤマトは原作の鬼神のごとく強いヤマトではなく、ひーひー言って逃げまくるちょっと情けないみっともない描写がされてます。最初に大型ミサイルを波動砲で吹っ飛ばした以外は、ワープを使って逃げまくりです。よって戦闘描写は案外少なく、敵のガミラスも一まとめの意識集合体にされてしまってます。そんな敵の描写の薄い今作でも、ドリルミサイルは出てくるのですが、チート人間の真田さんが途中で死んでしまうのでドリルミサイルを外せる人がいません。なので中盤から波動砲を使えず、最後は蓋をされたまま波動砲を撃って敵もろとも自爆というしまらない結果になります。あのドリルミサイルはきっと名前の出てなかったドメル将軍が撃ったとでも思おう。
正直なところ、この映画、けっこう泣けました。ヤマト出撃で泣けて最後で泣けて。感動したのとはちょっと違うけど、あのヤマトが今こうして甦って感慨深いものがあります。そう映画の出来自体はそうたいしたものではない。でもヤマトがずごごごごと地表を割り出撃する場面にあのテーマがかかると、途端に涙腺が決壊します。もう条件反射みたいなものでこれはどうしようもありません。私はヤマトを見たのは実は割と最近で古いながらも大人の観賞に耐える名作だと思ったのですが、そんな私でさえ泣けるのだから旧来から大ファンならいかほどのものか、と思ったのですが、世間的にはそうでもないようでやっぱ思い入れのある人ほど「あれは違う」となってるようです。ファンって難しいですね。まあ私もあと10年くらいたってボトムズが実写化されてイケメンアイドル俳優がキリコ役やってる映画が作られたら……見に行かないだろうな。そして多分怒る。ある種の感慨深さは感じるだろうけど。
まあ感慨深さなら今度の劇場版ウルトラマンのミラーマン・ファイヤーマン・ジャンボーグAの復活のほうが個人的には大きいわけで。明日からウルトラマンが公開されますがきっと私は劇場で暗いのいいことにボロボロ泣くのでしょう。幼い頃に憧れたヒーロー達の復活です、泣かないわけがありません。
泣くのは精神的に良いらしいです。カタルシス効果というやつがあるそうです。



失恋モード

2010-12-11 18:02:34 | 好き嫌い趣味
一日経ちました。
前日の記事を見る限り、私はけっこう美園先生に惚れてたぽい。今日も「聖☆高校生」の話です。
お別れラストでけっこう凹んでる。よく凹むなあ我ながら。美園先生がある場面で主人公を見て「私が産んだみたい」と言う場面があるのですが、その時にねイヤーな予感がしたんですよ。この人の愛情が振り切れてしまって、なんだかなぜかもう傍にいられなくなるような気がして。そしたらやっぱりだ。メーテルのように「あなたを忘れない」オチ。実はこの感覚が幼少時から理解できない。最初に999を見たときから理解できない。好きでも一緒に居られないのは諸所事情があるんだけど、この話にその事情を感じない。いいじゃん懲役7年くらい、主人公なら待つよ、きっと。それで出てきてハッピーエンド、それじゃいかんかったのか。モデルがメーテルなのでラストの決断はあれしかなかったとあとがきにありました。するとこの作品も999の呪縛を受けた作品のようです。美園先生のモデルにメーテルをとった時点でラストも決まっていた、そういうことらしいです。でも話が終わって英国で美薗先生と友人のチカさんが飲んでる絵があるのですが、それがすごい救いになってる。美園先生はちょっと泣いてるんだけど友人に囲まれて今までと違って普通に泣いたりできるようになって、みんなこれで生きていける、しんどいかもしんないけどとりあえず元気にやってる、登場人物はみんな元気です、と。ラストにハッピーエンドと書いてあるのでそうなのでしょう。主人公の聖も友人が出来てにぎやかに過ごしているし、いつか美園先生に遭えたとしてもそれはまた別の話。もっかい読み直すとなんだか納得がいきました。一度目はショックで悲しくて面白かったけど好きだったけど、合点のいかない感が大きかったのです。これはやっぱり卒業の物語。ありったけ教わったから次に行きましょう。次には次の幸せが待ってる。そんな話。ありがとう、さようなら、寂しいけれど先へ行こうという話。
メーテルリベンジはなりませんでした。自分で書くしかないの?最初の女の人を追っかけて追っかけて捕まえる話。昔読んだ本でそんな話があったような気もするけど、随分と説教臭い内容だったから楽しくなかった覚えがあります。


完結

2010-12-10 19:56:40 | 好き嫌い趣味
「聖☆高校生」というマンガがあり、それが12年経って完結しました。やっと最終単行本が出ました。四コママンガなのに11巻まで続いてるの。んで最終巻は、ものすごい表紙詐欺。ヒロインと主人公がラブラブハッピーになるのかと思いきや、最後にヒロインは主人公の前から姿を消します。でもね死んでないみたいだからひとまず安心。自殺に向かって突き進む壊れ物ヒロインだったので。随分昔から読んでるときに、「これは999でいうと、いろいろ足りない鉄郎が、メーテルの隣に立つために四苦八苦して成長する話じゃないの?」と思ってたのです。そしたら作中のあとがきで、ヒロインの美園先生はモデルがメーテルです、と明言してありました。作者は主人公のモデルは鉄郎じゃないよ、と言ってますが。まただよ。またやられたよ。作中主人公にえらく感情移入してた私はこの物語で今度こそメーテルを捕まえる!捕まえられる!と思ってたわけですよ。でもまた逃げられた。やられた。確かに話としてはキレイだけど、もういいじゃない、あの二人をくっつけてあげてもさ。互いに想いあっているのに。そう、話は主人公の神保聖クンが涙を流して終わります。あと7年だ。あと7年たてば美園先生は時効になって日本に帰ってこれる。最初はなんにも知らなかったおバカな聖クンに励まして叱り飛ばして蹴って殴ってキスしてSEXして、これ以上ないくらいにオリジナルの女を刷り込んで去っていく、なんと罪作りな。これは大人のメーテル。鉄郎のように最初はなんも知らないところからスタートした主人公は、楽しかったり苦かったりする経験を積んで大人になって、お話は終わりました。次の恋の兆しもあってハッピーエンドぽいのですが、これはやはり喪失の物語。主人公は「まだ二十歳だ」の台詞とともに大人になって卒業するということなのでしょうか。マンガの主人公にありがちなんだけど、この主人公の成長は見てて面白い。最初はヘボい虐められっ子だったのがどんどん高スペックに進化していく。主人公の今後は明るいだろうけど一抹の寂しさはある。
長いことかかったけど、このマンガはどうしても結末を見たかった。やっと完成してよかった。この作品、何があっても手放すことは無いでしょう。


記憶に残らない歌

2010-12-02 19:13:36 | 日常
年末の飲み会とカラオケに向けて、いろいろネタ歌を仕込んでる最中なのですが、聞いてる歌の中に記憶に残ってくれない歌があります。タイトルも歌詞もなかなか面白いのですが、曲調が平凡というか印象に残らない。何度効いても覚えない。これはハズレですな。内容的には面白いのよ。パンツ盗撮の歌。でも曲も歌詞もちょっと大人しい。結局これは覚えられない歌として没になりました。あと、エロゲーの歌って妙に曲も歌詞もキレイで薄い。意外と面白くない。
いや変な歌は他にいろいろ見つかったので、収穫的には十分です。森からふんどし一丁の男が出てきてもう止めてな歌とか、ケツにいろいろぶっこむ歌とか。しかし、カラオケに入ってない曲にこそ狂った面白さがあるような気もします。


あったら歌うのに。