おや? なんだろう? おもしろいね~ と自然に笑顔になり、楽しんで取り組みたいですね。 まさしくそれは彩りですね!!

卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

マーケティング研究 他社事例 384 「日本全体の3割をしめた企業のサツマイモ輸出」 ~ここからサツマイモ王の躍進は始まります~

2019-07-18 17:12:06 | ビジネス
マーケティング研究 他社事例 384 「日本全体の3割をしめた企業のサツマイモ輸出」 ~ここからサツマイモ王の躍進は始まります~


宮崎県最南端に位置する串間市に、東九州自動車道を下り、険しい山道を1時間ほど走ると、農業法人くしまアオイフォームの本社が見えて来ます。

敷地には紫色に塗られた巨大貯蔵庫や、大規模な加工工場など、周囲の農村風景とは一線を画す最新鋭の施設が並んでいます。

2013年にくしまアオイフォームは設立されました。

サツマイモの輸出量は2017年に約800トンと日本全体の3割を占めるほどに成長しました。

民間企業としてはトップを誇る水準です。

甘みが際立つ種類のイモを「おやついも」と名付けてシリーズ化し、香港や台湾、タイ、欧州など世界各地に輸出しています。

「農業の常識を疑い続けた結果が成長につながった」

社長の池田氏はそう語ります。

「家は継がない」

そう宣言し、高校卒業後に家を飛び出し、その後は大阪などで働きましたが、23歳の時に父が50代半ばで病気で亡くなり、実家のサツマイモ農家を継ぐことになったのでした。

そんな池田社長ですから、やる気もなく、口ばっかり言っていたと言います。

農業の生産性の低さを他の生産農家に愚痴るだけの毎日でした。

しかし、40歳を迎えた頃、近所の親しい先輩農家が経営難を背景に相次いで命を絶つという悲劇を目の当たりにしました。

「文句を言っているだけでいいのか?」

自身が亡くなった父の年齢に近づいてきたこともあり、自分の生き方を自問するようになったのでした。

「子供たちに誇れる農業モデルをつくることが、生き残った自分の使命ではないか」

そう考える様になってから、池田社長は猛然とやる気を出し、どうすればサツマイモの生産や販売を効率的に出来るかを、寝ても覚めても考え続けるようになったのでした。

そんな時に目にとまったのが、輸出事業でした。

農協に60円で卸していたサツマイモが香港のスーパーでは500円で売られていたと知り、調べてみると、海外の小売店に届くまでに、農協や仲卸業者など5つ程度の中間業者を経由しているという事がわかりました。

「コスト削減の余地があった。日本産だから高くて当然と現地の消費者に甘えていては輸出は伸びない」

そう考え、輸出商社と連携して新たな販路を開拓したのです。

「近隣の農家との関係が悪くなる」

と母親などから反対されましたが、「消費者のためになることが、将来的に農家の為にもなる」と意志を曲げる事はありませんでした。

その結果、香港などの一部スーパーでは従来より3割程度安い価格で販売できるようになったのです。

さらに、現地スーパーを訪れて消費者に聞き込みを繰り返す過程で、販売に不向きとされていた小さいサイズのイモの需要が多い事を知りました。

香港などのアジア各地では包丁を使わずに、そのままイモを蒸し器に入れて食べる事が多いからです。

日本に戻ると、畑に苗を植える間隔をあえて狭くし、小さなサツマイモ作りを始めました。

並行して、九州全域の農家から規格外の小さいイモの買取を開始し、急速な需要増に応えられる体制を作ったのでした。

国内でもスーパーなどと直接取引を進めた結果、設立当初は1億円に満たなかった売上高が2019年7月期に11億円を見込む水準まで伸びたのでした。

長雨でどこまでの被害が出ているか不明ですが、池田社長はそんな事ではへこたれない事でしょう。

今では、宮崎県で2番目の売上を誇る農業法人として名をはせるくしまアオイファームです。

生産・加工工場にも改革の手は及びます。

「農業にどっぷりつかった自分ではアイデアに限界がある。全く違った視点が必要」

こう考え、工業高等専門学校を卒業した若者をスカウトしたのです。

この社員は水分を外に放出でき、サツマイモの腐食を防ぐ包装袋をメーカーに掛け合って開発しました。

従来は輸送に1週間以上かかるケースだと、3割程度が腐食していましたが、1割以下にまで引き下げることに成功したのでした。

業績が伸び続け、「農業を知らなくても自由にアイデアを出し、経営に参加できる会社がある」と九州以外にもこの噂が広がり、東京などから商社やIT企業、教育、メーカーなど様々なバックグラウンドを持つ若者が続々と入社し、新たなアイデアが生まれ、生産性向上に貢献しているのです。

例えば、自動車関連メーカー出身の社員の発案で、光センサーをイモの選別作業に導入、内部の密度の測定や糖度の分析を行い、等級別の振り分け作業を人の手を介さずに効率的にできるようになったのです。

2017年には大型貯蔵庫を新設し、さらなる輸出拡大への体制を整えました。

目標はキウイの生産・販売を手掛けるニュージーランドのゼスプリのような、世界的な知名度とシェアを持つ企業となることです。

そのため、育苗や品種開発といったサツマイモ生産の全てに関与しようと、2018年に宮崎大学と病害に強い苗の育成方法等の共同研究を始めました。

「将来的には年間売上高100億円を目指したい」

夢のサツマイモ王への道を全速力で突き進みます。

「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。

経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。

彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。

研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。


保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。

また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

メール info@irodori-pro.jp

HP https://www.fuudokaikaku.com/

お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/

成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 



現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。

また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。

こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。

メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。

なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。

金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。

「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。

「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。

※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)

・ここのところ、資金繰りが不安定だ

・よくわからないが売上げが減少している

・自社の状況を客観的に把握したい

・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい

・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい

この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。

彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)

経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」

「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」

というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。

お気軽にご相談下さい。

当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。

どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。

→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/

HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする