大相撲五月場所の開催がかなり危ぶまれています。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、日本相撲協会の職員は昨日から原則的に在宅勤務になりました。10日に行われる予定だった協会執行部による定例会も中止になり、5月24日初日に延期された夏場所(両国国技館)に関し協議する予定だったのですが、改めて別の日となった模様です。
更には、七月場所の2週間先送りに関しては、名古屋のドルフィンズアリーナへの根回しをしないままに発表してしまったので、既に会場使用予定が埋まっており、別会場を手配する必要にも迫られそうな事態となっています。いかにもどんぶり勘定の相撲協会らしい動きとも取れますが、ことは笑い事では済まされない状況になっています。

昨日から、力士本人の感染が疑われているという情報も流れていました。昨日実施の簡易検査では「陽性」と判断されたのですが、検査を受けた病院から「実際は陰性だった」と報告を受けたということでどちらかよく分らない状況なので、再度今日本検査を受け、明日にも陽性か陰性か結果が分かる見通しだそうです。尚、当該力士は入院中ということです。
もしも、本検査でこの力士が陽性となれば、同じ部屋の力士たち(現在は部屋の中で待機している模様)も全員検査を受けることになるようです。
ここで、感染拡大が起きたとすれば、ただでさえ開催が厳しく、慎重論が大勢を占めつつある五月場所の開催に更に分厚い暗雲が立ち込めることになります。
確かに緊急事態宣言が出された現状では、もしこの力士及び同じ部屋の力士たちが全員陰性であったとしても、本場所の開催は相当に難しい状況なのはよく分ります。
しかし、僅かでも可能性があるならば大相撲五月場所を開催してほしいという気持ちが強くあります。それは、純粋に相撲が見たいとか、力士たちの為に場所を開いてもらいたいとか、と言う気持ち(もありますが)よりも、他に理由があります。
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それは、横綱・白鵬の動向です。ここのところ、優勝した翌場所は必ずと言って良いほど休場しています。そして、コンディションを整えたら、次の場所で優勝する。その繰り返しを何年か続けています。横綱の責任を果たしているとは言い難いのですが、もう一人の横綱も怪我がちで休場が多い鶴竜なので目立っていないだけです。既に取り口も横綱相撲には程遠い内容なのですが、上手く白星を重ねさせてしまう現状の幕内力士のふがいなさも手伝って、休み休みながら年に何回か優勝して延命を図っているに過ぎません。
この状況でも本場所がきっちり年6場所開催されていれば、批判の矢面に立たされることになるのですが、もし次の五月場所が中止になれば誰の批判も受けることなく、大手を振って休めることになります。白鵬の延命のためには、このコロナ禍すらプラスに働いてしまうのは、やなり口惜しいですからね。
だから、相撲協会には財政面の危機もあるでしょうが、それ以上に可能性があれば本場所の開催に踏み切ってほしい。神事である大相撲でコロナを封じてほしいという、荒唐無稽な望みだけではないのです。
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