いつもの年より遅くなったのは、開催されるかどうかの不安があった為です。それと、もう一つの理由があるのですが、それは後程述べることとします。
今年の選抜大会に出場する32校の校歌です。
【21世紀枠】
八戸西
若草萌ゆる 奥南の野に
眉清く 集いしわれら
いざ友よ 希望に燃えて
雄飛の心 養わん
栄光燦たり おお 西高校
三島南
ゆるぎなきものに念はむ
富士 箱根 蒼穹に据れり
裡深く 焔 蔵めて
永劫に 高くしづけし
学園の 合言葉
自覚 自覚 我らの自覚
東播磨
大いなる播磨の広野
逞しき意思と力で
ここに立つ若きわれら
われらが築く永遠の平和を
あおぎみるみどりのやまなみ
学友みな集う我らが母校
東播磨高校
具志川商
古城のみどり 庭に映え
大空はるか もゆる夢
紫雲に希望うちかけて
新たな知恵の星めざし
励むわれらに 青春の
誇りあふれる学舎の
そびゆるいらか 具志川商業
【北海道】
北海
天地を包む雪の色
その寂寞の冬去りて
緑の大野見るごとく
暗より明けし北海の
空光明のおとずれよ
【東北】
仙台育英
南溟遥か 天翔る
鴻鵠棲みし 青葉城
ああ松島や 千賀の浦
天の恵める 青葉郷
ここに根ざしし 育英の
我が学舎に 栄光あれ
柴田
山脈近く 緑濃く
深きいのちの まほろばを
わが学び舎の 庭とせん
天に若やぐ 暁けの星
のぞみは清に めぐりゆく
【関東・東京】
健大高崎
Be together Be together
Let's be together
茜色の雲に向かって 空を行く
白い鳥の群れ
あの一羽 つぎの一羽も
翼に風をまとって はばたく
Be together
きらめく翼 支える風よ
Be together
鳥を 彼方に 連れていってよ
Wow Wow
あの風のように
きみのココロに寄りそって飛べたら
ああ我らの健大高崎 高崎高校
常総学院
筑波の峯の 青雲を
遥かにのぞむ 若き眉
ああ光あり 青春の
自主独立の 旗の下
わが学舎に集うもの
常総 常総 われらが常総学院
東海大甲府
山波つづく高原に
南に高く 富士の峰
潔き自然のただ中に
礎なれる わが母校
専大松戸
年めぐり 春はむらさき
ひばり大地に 陽はふりそそぎ
あふるるや 若き胸ぬち
眉あげよ われら朋がら
相倶に
大いなる 未来のぞみて
専修松戸 われらが母校
おお わが母校
東海大相模
果てしも知らぬ 平原に
相模の流れ せせらぎて
天に星座の 冴ゆるとこ
これわが母校 わが母校
東海大菅生
北に秩父の 山波を
南高尾の 霊峰を
清き流れに 育まる
これわが母校 わが母校
【東海】
中京大中京
ここ八事山 東海の
大都名古屋の東に
中京の名を負ひもちて
城と守る我が学の舎
凛乎とかざす真剣味
見よ躍進の 先輩の業績
県岐阜商
緑滴る 金華山
水清冽の 長良川
山河自然の 化を享けて
城北の地に 聳え立つ
我が学び舎を 仰がずや
【北信越】
敦賀気比
ふるさとの大空に
はばたく翼
われらのいのち
たくましい力あり
この胸にともしびを燃やし
わが道を ひとすじに進む
ああ友よ友よ
ここに集い ここに学ぶ
われらの母校 その名は高く
敦賀気比高等学校
上田西
若草は みどりに萌えて
花の影 春を深める
仰ぎみる 鳥帽子岳に
はるかなる 時は移るを
信頼と 誠実を
高く飾れよ 若き額に
ああ わが母校 上田西高
【近畿】
智弁学園
宇智の丘には わたる陽の
あまねきめぐみ 塔高く
桔梗かがやく 学び舎に
宗祖の徳を仰ぎつつ
励むわれらに光あれ
われら誠実 われらは明朗
ほめよわれらが
われらが誇りは 智辯学園
大阪桐蔭
大和平野に そびえ立つ
生駒の峯の 松風が
古代のロマン 今もなお
とわに伝える 山麓に
吾が学び舎の 桐蔭高
螢雪競う 若人の
研磨のおたけび 来り聴け
市和歌山
黒潮おどり いろくず群れて
奇しき果実の 香もかぐわしく
自然のめぐみ 幸うところ
始祖南龍の はるけき世より
開けし商都 ここ和歌山に
そそりて立てり おおわが母校
市高 市高 たたえよその名
京都国際
東海を 超えてきた
大和の地は
神々しい 我が 祖先の
遠い昔の夢の場所
朝な夕なに 身体と徳を
磨く 我らの
なつかしき ふるさと
韓国の学園
(訳詞。校歌はハングル表記)
神戸国際大附
咲き誇る 学が丘の
春よ光れ 明日の輝きで
行く手には あふれる希望
さあ 世界へと漕ぎ出そう
この海を 大きな未来
神戸国際
セントマイケルズ・ハイスクール
天理
見よ空高く 輝くひかり
天理のみおやの 導くところ
ひとすぢ心に ただひのきしん
われらぞ 御神の
光栄ある羽翼
天理青年 進めわれら
【中国】
広島新庄
室町の世を 日野山に
いさをもしるく 照らしける
すぐれし人の あと仰ぎ
建てし学舎 栄あり
我らはここに 精進し
高き理想に 励まなん
下関国際
紺碧の空燦燦と
日輪燃ゆる四方の山
ここに聳ゆる学び舎に
我ら集いて颯爽と
久遠の理想かかげ立つ
鳥取城北
常盤の緑 陽に映えて
久松の空 夢を呼ぶ
高き理想を 仰ぎつつ
学ぶは我等 若人の
明日への希望 ここに湧く
鳥取城北 われらが母校
【四国】
明徳義塾
高陵雲なく 空すみ渡り
朝霧晴れゆく 三里の浦に
恵みの朝露 豊かに受けて
御鉾木 高く 天をさす
ああ この慈愛身に修め
我等は進む まことの道を
聖カタリナ学園
緑はかおる 勝山に
さんと輝く 金亀城
あふるる望み 胸に沁め
明くおおしく 進みなん
【九州】
大崎
潮わきたつ 朝ぼらけ
行き交う船の 跡しげく
緑かがよう 白砂に
進取の波は 渦なして
若き生命は 限りなし
あゝわれらの 大崎高
福岡大大濠
遥かにおこる背振嶺の
あけゆく雲にこだまして
我等が若き声はあり
玄海のオオ波打つところ
今こそひらかん我等が瞳
福大 福大 大濠校
明豊
遥か果てしなく 長いこの道
君は一人で 歩き続ける
暑い夏の日も 冬の朝も
明日の光が 見えない夜も
希望だけを支えに 未来を創る旅
夢を諦めないで 勇気
自分を信じ
愛をその手で育てながら
宮崎商
ああ大淀の 久遠の流れ
草芳ばしく そはわがこころ
親しみ睦み 若人われら
宮商高の 名にあつまりて
青春の鐘 いまぞ鳴らさむ
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約1校、日本語でない校歌を持つ学校がありまして、それがどうとか言うこともないのですけど。同志社のように英語の学校もありますから、それ自体を問題にしようとは思いません。ただ、歌詞が歌詞なので既にさざ波が大波に変わろうとしています。それを毎日放送が「東の海」と訳そうが、NHKが「遥かな旅路」と訳そうが、問題解決にはなっていません。何しろ、校歌の出だしではっきりと「동해(トンヘ)」と歌っていますから、どう解釈しようとも軋轢は起こってしまいますよね。当然、校歌ですからそれが批判される筋合いのものではありません。関大の応援歌には「Kaiser(カイザー)」が度々出てきますし、関大が自らを「皇帝」と称しても、誰も文句を言いません。自ら言っているだけですからね。
それでも、両国の関係が非常にギクシャクしている現状で「東海(동해)」は刺激的過ぎるとは思います。日本としては、「日本海」以外の呼称を認めていませんし、日本語訳を「東の海」と表したとしても批判が寄せられることをMBSもNHKも覚悟しないといけません。そりゃあねえ、「東海」とそのまま訳しても、わざわざ「日本海」と訳しても、どうやったところで批判も罵声も浴びることは仕方ないことですから。
スポーツに政治を持ち込むことは許されることではありません。日本人は極力そうして来ました。政治を持ち込んで来たのも、何かにつけていちゃもんを付けて来たのもあちらさんです。今回はそれがどう出るのかという不安があるとすれば、試合に入り込めないことも考えられます。
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まあ、そういうセンシティブな問題は置いといて、やはり甲子園常連校の校歌は覚えてしまいますね(笑) 前にも述べたことがあるかも知れませんが、私はこの32校の中で最高の名曲と言える効果は、智弁学園の校歌だと思っています。そりゃあ、大阪桐蔭や仙台育英や明徳義塾などの校歌は覚えてしまっていますし、東海大の系列校の校歌はメロディーが全て同じなので歌詞を見ればすぐに歌えるようになっています。しかし、格調高く馴染みやすいメロディーはやはり智弁学園校歌をおいて他にはありません。それに、健大高崎や明豊などのニュータイプ校歌は在校中は良かったとしても、卒業して40年、50年経った後にどう感じるかという心配をしてしまいますよね。
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常々、高校野球は校歌までが試合と思っていますし、今後も変わることはありません。
選抜の校歌は各校が提出してきた音源をそのまま使用しますから、夏とは違う校歌の楽しみ方があります。そういうところも楽しめれば良いですよね。
よろしくお願いします。