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東大教授「授業がオンラインで済むなら、多くの大学教授は不要になる

2021年07月13日 07時00分14秒 | 教育のこと

コロナ禍で多くの大学が授業をオンラインに切り替えた。授業を聞くには、時間と場所を選ばないオンラインのほうが便利だという声も多い。東京大学大学院の吉見俊哉教授は、「そうすると、かなりの大学の先生は要らなくなる。

絶対に面白い授業だけを配信すればいいからだ。ただ、そうした大教室を前提とした大学の設計が、そもそも間違っている」という。ジャーナリストの堀和世さんが聞いた――。 

【この記事の画像を見る】  ※本稿は、堀和世『オンライン授業で大学が変わる』(大空出版)の一部を再編集したものです。 ■学生は「オンライン化するなら大教室授業」と言うが…  

――少人数授業であれば、オンラインが対面よりも効果的でありえるというのは、意外な気もします。学生アンケートなどを見ると、オンライン授業がなじむのは大教室形式であり、ゼミ形式などは対面授業が望ましいという声が一般的です。  

学生から見れば、その方が楽なんだと思います。200~300人の授業で同時双方向型は考えられない。大教室のオンライン授業はオンデマンド配信型で、これは学生にとっては楽です。いつでもアクセスできる。バイトの合間にアクセスして、必要な情報をチェックすればいい。ただ、それでいいのかということです。  

大教室の授業は実空間であろうが、オンラインであろうが大差ないんですね。実際に対面で授業をしても、ほとんどの学生は出席を取られて座っているだけで、こそっとスマホを見てたり。真剣に聞いている学生はごく一部ですから。


 ■少人数のオンライン授業は要求水準が高い  

そう考えると、消費者としての学生のニーズにより合っているのは、大教室のオンデマンド配信型の授業です。実空間の授業は学生を来させて、一定時間そこに座らせる。その義務を外すのがオンデマンド配信です。授業を購買する、ショッピングするという意味では、大教室・オンデマンド配信型の方が、お手頃の商品であることは間違いない。学生たちが大教室の授業はオンデマンドの方がいいと言うのは当然だと思います。  

一方、少人数・同時双方向型の授業では、学生は授業に集中しなくてはならないので疲れます。アクティブにやろうとする先生はどんどん学生を当てて、発言させていく。学生はボーっとしてられなくて、負担が大きいと思います。なおかつ、オンラインの方が学生に対するリクワイアメント(要求される基準)は大きくなるんです。



 ■一年生の授業の全面オンライン化は望ましくない  少人数授業で対面が求められていることについて、確かに一つ、当然ながら考えられるのは、学生間の横のコミュニケーションが取りにくいことです。先生とそれぞれの学生は一対一というか、非常に関係が密になる

。半面、学生同士はオンラインだとどうしても関係が疎になります。一緒にご飯を食べに行けないとか、一緒にワイワイできないとかですね。大学に来て、ゼミなどの授業で集まっていれば友達ができますから。そういう面がオンラインで非常に阻害されているのは事実だと思います。  

そういう意味で、特に1年生の授業を全面オンライン化することは、非常にマイナスだと思います。授業の中で生まれてくるさまざまなコミュニケーションの可能性をオンラインは育てないですから。

教室という場、実空間を共有している方がコミュニケーションは育つわけです。空間を共有し、時間も共有する、つまり一つの教室にみんな集まってワイワイガヤガヤやる授業があるというのは、確かに大学の基本だと思います。 

■学生間のコミュニケーションが全部ダメになるわけではない  

ただ、空間の共有ができないからといって、全部駄目になってしまうわけではなくて、オンラインによって時間の共有はできるわけですから、そこでコミュニケーションをする可能性というのは、我々はもっと探求していいはずだと思います。  


――学生をはじめとして、そういう「可能性」にはなかなか目が向きにくいということでしょうか。  

学生は何をしに大学に来ているのか。目的が卒業証書をもらうためだけだとすると、一番楽に単位を取ることが重要になる。大学は友達や恋人、あるいはコネクションを作るところだとすれば、オンラインは最悪なわけですよ。

  その意味ではオンラインには限界がある。友達を作るのは大学の重要な要素だと思います。これを失わないためにはキャンパスは必要だし、教室も必要で、全部オンライン化しちゃいけないっていうのはとてもよくわかるし、僕もそう思う。 

以下はリンクで


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逮捕の元女子大生「赤ちゃんがいると、わたしの夢がかなわないと思った」遺棄後も就活続ける

2021年07月13日 06時00分02秒 | 事件と事故


就職活動中に産んだ赤ちゃんの遺体を公園に埋めた疑いで逮捕された元女子大生が、

「赤ちゃんがいると、わたしの夢がかなわないと思った」などと話していることが新たにわかった。

兵庫・神戸市の北井小由里容疑者(23)は、女子大生として就職活動中の2019年11月、
産んだばかりの自分の赤ちゃんの遺体を東京・港区東新橋の公園に埋めた疑いが持たれている。

その後の調べで、北井容疑者は動機について「赤ちゃんがいると、わたしの夢がかなわないと思った」
などと話していることが新たにわかった。

北井容疑者は、赤ちゃんを遺棄したあとも就職活動で神戸から度々都内を訪れていたという。

また調べに対し、「赤ちゃんの口にトイレットペーパーを詰めた」、「手で穴を掘って埋め、
土をかけて隠し、立ち去った」と話していることから、警視庁は殺人の疑いでも追及する方針。


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エボラ、SARS、MERS......コウモリはウイルスを増殖させるインキュベーターだった

2021年07月13日 05時00分53秒 | 医学と生物学の研究のこと
エボラ、SARS、MERS......コウモリはウイルスを増殖させるインキュベーターだった

コウモリが感染力の高いウイルスを急速に増殖させる ...... 
重症急性呼吸器症候群(SARS)を引き起こすSARSコロナウイルス(SARS-CoV)や中東呼吸器症候群(MERS)の病原体MARSコロナウイルスのほか、エボラウイルス病、マールブルグ病などのウイルス性出血熱を引き起こすウイルスは、いずれもコウモリが自然宿主ではないかと考えられている。

● 動画:コウモリが持つウイルスと病気

2019年末以降、中国を中心に世界各地で感染が広がっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についても、「感染者5名から検出されたウイルスのゲノム(全遺伝情報)の配列がコウモリのコロナウイルスと96%同じであった」との研究結果が発表されている。そしてこのほど、これらのウイルスがコウモリ由来であるのは偶然でないことを示す研究成果が明らかとなった。

■ コウモリがウイルスを増殖させる「インキュベーター」となる

米カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、2020年2月3日、オープンアクセス誌「イーライフ」において、コウモリの免疫系とウイルスの進化とのメカニズムを解明する研究論文を発表した。

これによると、頑強な免疫系を持つコウモリの激しい免疫応答に順応するべく、ウイルスは、より速く増殖するよう進化する。いわば、コウモリが、感染力の高いウイルスを急速に増殖させる「インキュベーター(保育器、孵卵器)」となるわけだ。このようなウイルスが、ヒトを含め、コウモリのような免疫系を持っていない哺乳類に侵入すると、「宿主」を圧倒し、強い毒性をもたらすこととなる。

■ 「ウイルスの宿主としてコウモリは特別である」

研究論文では、このメカニズムの根拠となる実験結果を示している。研究チームは、エボラウイルスとマールブルグウイルスの疑似ウイルスを用い、エジプトルーセットオオコウモリ、クロオオコウモリ、アフリカミドリザルの細胞株への感染力を比較した。

その結果、アフリカミドリザルの細胞株はウイルスに圧倒されて死滅した一方、2種類のコウモリの細胞株では、ウイルスなどの異物の侵入を妨げるインターフェロン応答により、細胞をウイルス感染から防御した。

また、このようなインターフェロン応答により、感染は長引いたという。研究論文の筆頭著者であるカリフォルニア大学バークレー校のカラ・ブルック博士研究員は「コウモリのインターフェロン応答機能は、結果として、コウモリの体内でウイルスが生き残ることを助けているようだ。強い免疫応答を持つコウモリが自らの細胞を感染から防御する一方で、ウイルスは宿主に害を与えずに増殖率をあげる」と考察している。

カリフォルニア大学バークレー校のマイク・ブーツ教授は「ウイルスの宿主としてコウモリは特別である」とし、「多くのウイルスがコウモリから来ていることは偶然ではない」と述べている。



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エコか抜け道か、無料のバイオマスレジ袋 テークアウト伸び導入相次ぐ レジ袋有料化の対象外

2021年07月13日 03時30分33秒 | お金のこと
小売店で買い物時に受け取るプラスチック製レジ袋が7月1日から全国一斉に有料化される。

プラごみによる海洋汚染や焼却時の二酸化炭素の排出を避けるためだ。各社が対応を急ぐが、植物に由来するバイオマス素材の配合率が25%以上のレジ袋は無料で渡せるため、バイオマス素材入りのレジ袋への切り替えで有料化を回避する動きもみられる。「抜け道」と指摘する環境保全の専門家もいる。 【写真】エコバッグ50万枚配布  

平和堂(滋賀県彦根市)や、スーパーフレスコを展開するハートフレンド(京都市下京区)、京都府北部が地盤の「さとう」(福知山市)をはじめ大手コンビニ各社も6月30日でプラ製レジ袋の無料配布を終了。1袋2~7円の有料化に踏み切る。  

京都市内や滋賀県内の一部のスーパーなどはレジ袋に既に課金しているが、7月からは容器包装リサイクル法の省令改正によってあらゆる小売業者がプラ製レジ袋の有料化を求められる。 

 政府の省令改正よりさらに踏み込み、来年1月からプラ製レジ袋の提供を全面禁止する亀岡市内のスーパーマツモトは、昨年8月から有料化を実施。客足の減少もなく、松本隆文社長は「マイバッグの持参率が大幅に上がった」と効果を語る。  

ただ、プラ製レジ袋も、バイオマスの配合率が25%以上などの条件を満たせば無料のままだ。新型コロナウイルスの影響でテークアウトが伸びる外食産業では、バイオマス入りのレジ袋の導入が相次ぐ。 

 「餃子の王将」を展開する王将フードサービスも、7月から全約730店でバイオマス入りのレジ袋を導入する。5月はテークアウトの売り上げが直営店で前年同月比223%伸びており、「環境への配慮などから決めた。今まで通りお客さまには無料で袋を利用いただきたい」(広報部)とする。回転ずしチェーン「くら寿司」も7月から切り替え、コストアップ分は「店舗運営の効率化で吸収する」という。 

 レジ袋有料化に伴うバイオマスの需要増を見据え、京丹後市の「白石バイオマス」は、米ぬかとデンプンを混ぜてバイオマス材料を30%含んだレジ袋「ネオプラUバック」を発売した。


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すがさんのこと>みっともない政権支持派>再論・「正義」の危うさについて

2021年07月13日 02時00分14秒 | 歴史的なできごと


学術会議任命拒否への菅首相答弁はもはや醜態。支持率下落は当然。 

・「学術会議は国賊」論は反知性主義。愛国心を勘違いしている。
 ・民主主義国家で、説明責任を果たさない為政者こそ亡国の徒。

第179回日本学術会議総会(2019年10月17日)の様子。 出典:内閣府ホームページ

「日本学術会議の会員任命拒否問題」 と言われても、なんの話だか分からない、という読者も少なくないのではあるまいか。 これはこれで、無理もない。言い方は悪いが庶民の生活とは縁遠い存在だからである。

 簡単に言うと、政府からの財政的支援や公認を受けて、研究活動や専門知識を生かして政府の施策や研究に適宜助言を行う「国立アカデミー」なのだ。 

学術会議法に基づいて設置されており、その法律の第1条の2には、 「日本学術会議は内閣総理大臣の管轄とする」 と記されている。したがって内閣府に属する機関であり、会員は特別職、連携会員は一般職(ただし非常勤扱い)の国家公務員となる。 


公務員試験を経ることなく、選挙や委託などによって任じられるのが特別職だが、国家公務員法では、防衛省職員のように特別な規律に服する公務員も特別職と呼ばれる。 設立は1949(昭和24)年。当時の日本は、敗戦国として占領下にあった。つまりGHQ(占領軍総司令部)の指示により、戦前の学術研究会議(管轄は当時の文部省)を改組する形で再出発したものだ。翌1950年のサンフランシスコ講和条約締結をにらんで、日本を国際社会に復帰させるための道筋をつける作業が始まっており、これもその一環だと考えられる。 


そう。国立アカデミーは世界各国で組織され、多くの国が連携しており、学術会議はその中で「日本代表」の地位にあるというわけだ。事実、日本学術会議はアジア学術会議の事務局を置くなど、国際的な活動を続けている。

 定員は210名で、任期は6年。半年ごとにおよそ半数が任命換えを受ける。参議院議員と違って、あくまで任命換えで「改選」ではない。また、欠員補充など特別な場合を除いて、会員の再任は認められない。 かつては自由立候補による選挙を経て会員が選ばれていたのだが、1980年代に入って、省庁再編の波が学界にまで押し寄せ、それまで7部門あった内部機構を3部門に、また、現役の会員が推薦し、最終的に首相の裁可を仰ぐシステムに改められた。推薦の条件は、会員の定年が70歳と定められているため、最低一期は務められること、というだけだ。


今次問題になったのは、すでに大きく報じられている通り、105名の学者が推薦されたが、うち6名の任命を菅首相が拒否したことである。 

これについて首相は当初、学術会議法が定めているのは、推薦された人を無条件で任命することではない、などと、木で鼻を括ったような答え方しかしなかったが、これが私の言う「驕り」の意味である。

以下はリンクで




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