「第○波が来る可能性は否定できない」
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新型コロナ騒動開始から早3年、「本当にヘンテコリンな社会になってしまったなァ…」と遠くを見る自分がいる。
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日本が滅びる前に「コロナ騒動の終わらせ方」をいい加減本気で考えないか
まさか、「コロナに感染しないことが人生でもっとも大切」と政治家や専門家やメディアが口を揃えて訴えるような時代が来るとは思わなかったし、さらにいえば、マスクとワクチンをめぐって差別と分断が発生するなんて想像もしなかった。
こんなワケの分からない争い、過去にあっただろうか?
争いって、土地やイデオロギーをめぐるものではなかったのか?
たかだか顔面に着ける布切れと注射ごときで、どれだけ右往左往させられたか。
まぁ、これも一つのイデオロギーか。宗教をめぐっては歴史上何度も対立が起きてきたから、今回も新種の「宗教対立」と考えればどうにか合点がいく。
ヘンテコリンな社会の象徴は、つまるところマスクとワクチンである。店に入ると「感染拡大防止の観点からマスクの着用をー!」とアナウンスされ、従業員が慌てて寄ってくることもある。
11月下旬、銀座三越では、男性従業員が、マスクをしない女性客を3階まで追っかけて行き、マスク着用しないのであれば買い物はできない、と注意した。
これに対し、ネットでは、「安心できる店だ」や「店のルールに従うべきだ」などと店側を擁護する声が多数書き込まれた。
いやいや、ちょっと待ってくれ。2020年3月から今に至るまで、日本人は常にマスクをし続けてきたのに、一向に感染拡大防止にはならなかったじゃないか。
第5波終了後の2021年9月から12月まで、感染者数が連日「0」の県はいくらでもあったじゃないか。その時も、このアナウンスはされていた。時々「他のお客様の安心のため、マスクの着用をお願いします」と流れるが、実質的にはこちらがマスクの存在意義なのだろう。
要するに、「店のルール」と言おうが何だろうが、そもそもが「バカなルール」なのだ。
「素顔恐怖症」ともいうべき少数の敏感過ぎる人々に全体が合わせられているだけなのだ。断じて感染対策でもなんでもない。それに唯々諾々と従う日本人は異常である。
サッカーのカタールW杯では、日本人のサポーターも、極少数を除きマスクをしていない。日本では98%の人がマスクをしているのに、カタールでは1%以下しかマスクをしていない。一体、いつからコロナは日本特有の風土病になったのだ?
このことをツイッターで指摘すると「外せという同調圧力だ!」と言われる。いやいや、着けたければ死ぬまで着けていればいい。こちらは別に「マスクを外せ」と強制なんかしない。ただ、あなた方のせいで、いつまで経ってもコロナが終わらないということを考えてほしい。
結局、日本では、50~60%の人がマスクを外して「外しドミノ」が発生し、80%程が外すようになって初めて、商業施設のドアからも「マスク未着用のお客様の入店を固くお断りします」の貼り紙が外れるのだろう。
第7波の最中、岸田文雄首相は第七波収束後に感染症法の分類の変更(要するにどこの病院でも見られる「普通の風邪」扱いにする)を検討すると発表。しかし、統一教会問題や閣僚の不祥事が連続してそれどころではなくなり、第8波の兆候が見え始めると自治体が「医療事態宣言」等を発令できるようにした。 これじゃ、終わらんわ。第8波が終わっても「第9波が来る可能性は否定できない」となるに決まっとるわ。