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いま「米ドル建て終身保険」が人気だが…加入時に注意すべきデメリット

2022年12月21日 13時03分52秒 | お金のこと
いま「米ドル建て終身保険」が人気だが…加入時に注意すべきデメリット【CFPが解説】



11/5(土) 12:31配信
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(※写真はイメージです/PIXTA)
日本の長引く低金利と海外の金利上昇を背景に「外貨建て保険」の販売が急増しています。なかでも「米ドル建て終身保険」への加入を検討する人は多いそうです。本記事では「米ドル建て終身保険」含め、外貨建て保険に加入する際に注意すべきデメリットをサンモールFP事務所代表の辰田光司氏が解説します。

急増する「外貨建て保険」の販売…加入すべき?


先日、40代前半のお客様からご相談をお受けした際、このようなことを聞かれました。 保険ショップに行ったら、"米ドル建て終身保険"のパンフレットを渡されて、 「アメリカの金利が上昇しているので、おすすめですよ!」といわれました。 実際、金利も魅力的にみえますが、どうなのでしょうか? 最近は、海外の金利上昇を背景に、「外貨建て保険」の販売が急増しているようです。 米ドルで運用する「外貨建て保険」は、多くの商品の積立利率が年3%以上になっており、とても魅力的な商品に映るでしょう。逆に日本はといえば、日本銀行の金融政策もあり、現在も低金利が続いています。このような背景もあり、保険会社などが積極的に「外貨建て保険」をすすめやすい状況となっています。これは、少なくとも日本と海外(特にアメリカ)の金利差が縮小に向かうまでは続くのではないかと考えます。


「保険」が大好きな日本人

「日本人は保険好きな国民」、とよく耳にします。 生命保険文化センターによると、生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.8%、世帯の年間払込保険料の平均は年間37.1万円(月額約3万1,000円)なのだそうです(出所: 令和3年度「生命保険に関する全国実態調査」(速報版) )。

 生命保険の契約は「超長期」におよぶことが多いものです。30年、40年、あるいはそれ以上の期間、保険料を支払うこともあるでしょう。そして、仮に年間37.1万円の保険料を30年支払うと約1,100万円、40年だと約1,500万円になります。そう考えますと、保険に加入をしたり、見直しをする際には、 「保険会社にすすめられた保険」に加入するのではなく、 「ご自身にとって本当に必要な保障」のみを、できるだけ安く確保することが重要と、私は考えています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/628ebfdf47e58bdb62345183bc7e55f65612aac0?page=1


<略>

ほかの「外貨建て」金融商品の種類


さて、年初からドルをはじめ多くの通貨に対する為替レートが円安に振れていることもあり、資産形成の際は、「外貨建ての(または外国の)金融商品を持つ」ことの重要性が、より強調されるようになりました。これは私も同じ意見であり、保有する資産の「為替リスク」を防ぐためにも、資産の一部は外貨建ての金融商品を保有すべきと考えます。 主な外貨建ての金融商品として、以下の3つがあります。 




【主な外貨建ての金融商品】

1.外貨預金 
2.外国株や外国債券(または投資信託)
 3.外貨建て保険 

項目1の「外貨預金」は、銀行で外貨預金の口座を開設し、円を外貨に交換して預金するのが一般的です。ほとんどの外貨預金は円預金より金利が高いほか、預入時よりも円安時に払い戻した場合には為替差益も得られます。ただし、為替レートの影響を受けるほか、預金保険制度(いわゆる「ペイオフ」)の対象外ですので、注意しましょう。

項目2の「外国株や外国債券」は、これらの基本的知識は必要でしょう。そして、特に外国株投資ではリスクも大きくなります。また個別銘柄ですと、市場や世界情勢に応じて購入銘柄を選ぶための知識も必要となるので、初心者は分散投資がしやすい「投資信託」がおすすめです。購入をする際は、非課税制度(たとえば「NISA」や「iDeCo」)を積極的に活用しましょう。 

最後に項目3の「外貨建て保険」。上述した手数料や経費を考慮すると、主な目的が資産形成でしたら、項目1や項目2のほうが効率的でしょう。しかし、万一の際に必要な保障を確保できるのは、保険の大きな「強み」です。ただし繰り返しになりますが、保険金を円に交換する際に為替レートの影響を受けるため、必要な保障が得られるか、常に注意が必要です。

 それぞれの長所や短所を比較しながら、ご自身にあった「資産形成」を行うことが大切なのではないかと考えます。   辰田光司 サンモールFP事務所
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