ラブホが不倫カップルの温床に…コロナ禍こそ燃え上がる謎心理

こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。 コロナ禍での外出自粛が呼びかけられている昨今においても、ラブホテルは満室になっているといったネットニュースが出ていました。
5/17/2020
もちろん普通のカップルも利用しているんでしょうが、僕は不倫カップルも多数利用しているのではと考えています。恋愛カウンセリングをしている僕のところにくるご相談者さんのなかには、不倫相手と逢引を続けているという方も少なくないからです。
※画像はイメージです(以下同)
そこで今回は、「なぜ不倫カップルはコロナ禍においても逢瀬を重ねているのか?」、その心理状態について考察してきましょう。 ※この記事は相談者の許可を得て執筆しています。ただし、プライバシー保護のため、実際のエピソードを一部変更しています。
車でラブホ直行すれば接触は最小限…だからギリセーフ?
ラブホに直行直帰なら他人との接触はごくごく最小限…という理屈のようです
最初にお話を聞いたのは、ファミレスで店長をしている柴崎幸次さん(45歳・仮名)。柴崎さんは30代の奥様と小3になる娘さんがいる妻帯者でありながら、自身の店にアルバイト勤務している28歳の独身女性と不倫関係にあるそうです。 「うちのお店は緊急事態宣言後も時短営業でお店を開けています。ただ、当然と言えば当然ですが店内は常にガラガラで、デリバリーの依頼は増えていますが、基本的に通常時の売り上げの半分にも満たない状態。
ですから人件費節約のため、お店は最少人数でまわして、アルバイトさんやパートさんの出勤日数は削らせてもらっています。だから僕の彼女(不倫相手)はかなり暇を持て余しているんですよね。
障害が大きいほど本物の愛は燃え上がるもの――という理屈
次に話を聞いたのは、専業主婦の三橋唯さん(32歳・仮名)。結婚2年目でまだ子宝を授かっていない三橋さんは、日中、旦那が仕事に出ている間に、不倫相手との逢瀬を重ねているそう。 「既婚者でお子さんもいる5歳年上の彼とはスポーツジムの会員同士です。彼は営業職で会社には午前中と夜に行くだけでほとんど外回り。それで彼が仕事をサボッて平日昼間のジムに来ていたときに出会いました(笑)。
ただ、新型コロナの影響で、彼の会社は極力、テレワークにするよう全社員にお達しを出したので、営業先に回ることもできず、彼は家で暇を持て余していたようです。でも彼は『大口の取引先に呼び出された』とか奥さんに言って、私と会う時間を作ってくれてるんですよ」
緊急事態宣言が発令されて以降、不倫相手と会えなくなり破局する不倫カップルも多いと聞きますが、三橋さんと不倫相手の彼はコロナ禍でむしろ愛を深め合っている模様。 「こういう有事のときこそ、本当の愛が試されるんだなって思うんですよ。こういう状況で別れちゃうカップルって、中途半端な関係だったとか、どちらかがただの遊びだったとかで、本当に愛し合っていたわけじゃないのかなって。
今、不用意に外出することも、家族以外の人と会うことも、いけないことだというのは頭ではわかってるんです。でもだからこそ会いたい。理屈じゃなく、本能で会いたいと思ってしまうので、止められません」
そう話してくれた三橋さんは、この日も彼と待ち合わせをし、繁華街のラブホテルで愛し合っていたそうです。三橋さんのなかでは、本当に愛し合っている者同士の逢瀬はギリセーフなのでしょう。 そもそも不倫は障害ありきの恋愛です。そうして火が付いた愛ですから、新型コロナウイルスという大きな障害の前に、さらに燃え上がってしまっているのかもしれません。 ――普通のカップルのみなさんも不倫カップルのみなさんも、新型コロナウイルスの流行が落ち着くまで、不要不急の外出は極力控えるようにしてくださいね。
一方、僕はと言うと、コロナ以前は休みの日でもお店に顔を出して働くことが多かったんですが、外出自粛ムードで客足がぱったりなため休日出勤はせずに済んでいます」 つまり、柴崎さんも不倫相手の彼女も、コロナ以前よりも自由な時間が増えているということのようで……。 「この状況を彼女は喜んでいますね。なぜかというと、僕がコロナ以前と同じように、休日出勤をすると嫁にウソをついて家を出れば、休日に丸一日、一緒にいられるからです。
普段は家族優先で彼女にはいつも我慢させているので、彼女が嬉々として会いたいと言ってくると僕も断りづらくて……」
こうして柴崎さんと不倫彼女は、週1ペースで昼間からラブホテルのフリータイムを利用して、“ラブホ巣ごもり”しているんだそうです。 「できるだけ人との接触を避けるように、不要不急の外出は控えるべきだというのは充分理解してます。ただ、“ラブホ巣ごもり”する日は、僕が彼女の家(実家住まい)の近くまで車で迎えに行って、彼女をピックアップしたらそのままラブホに直行しているんです。 ラ
ブホでは受付のおばちゃんと二言、三言喋るだけだから接触は最小限。彼女とは濃厚すぎる接触を何時間もしていますが(苦笑)、どっちにしても週に何回も仕事で一緒になる相手なので、いつも顔を合せている人との接触回数が増えているだけなんです。 家庭を持っている人は、嫁や子供とは毎日濃厚接触しているわけだから、その延長のようなものかなと……。これならギリセーフですよね?」 柴崎さんはそう自分に言い聞かせ、不要不急の外出をしてしまっている自分の罪悪感を薄めているように見えました。