連続強盗に狙われる高齢者…元ハングレが語る、狙われにくい家の「驚愕」の特徴(週刊現代) | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)
2023.02.27
連続強盗に狙われる高齢者…元ハングレが語る、狙われにくい家の「驚愕」の特徴
最も狙われやすい家
週刊現代講談社
前編「理工学部出身は注意しろ…強盗が狙う家の「ヤバすぎる」特徴」では犯行の流れや名簿について書かれている。
強盗事件なんて他人事。そんな考えはあらためたほうが良さそうだ。自分の住所が載った名簿が販売されているリスクは誰にでもある。下見に来た強盗が諦めるような対策をとるしか自衛の方法はない。
最も狙われやすい家とは?
立地は見直しが難しいかもしれないが、自宅の外装はすぐに改善できる。一般社団法人・日本防犯学校学長で防犯ジャーナリストの梅本正行氏はこうアドバイスする。
「玄関の横にインターホンがついている家屋は、誰でも敷地内に入ることができる環境です。これは門扉前にインターホンを移し、宅配ボックスの設置も検討すべきです。
一方で高いブロック塀や樹木に囲まれて見通しの悪い一軒家も、敷地内に侵入されてしまったら、周囲から見えないので、防犯上はリスクがある。
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あとは表札に家族全員の名前が書いてある、屋外に家族全員の洗濯物を干している、そういった家族構成が一目で分かる状況も変えてください」
高齢者だけ、女性だけで暮らしていることがバレないようにする工夫が必要なのだ。例えば、カーテンは女性が好むピンクや花柄は避けて、モノトーンにする。あるいは車庫に男性用のスポーツ自転車を置いておくだけでも対策になるだろう。
梅本氏が「最も狙われやすい」と指摘するのは、小売業、飲食店、理容店、医院などの店舗兼住宅だ。
「必ず店内で現金を扱うことが分かっていますから、狙われるのは当然です。対策としては、人が入れる大きさの窓にはすべてシャッターをつけて、日が暮れたら下ろす。小さな窓には防犯性の高い格子をつけて、ドアは補助鍵も含めてツーロック、スリーロックにする。それくらい厳重な防犯設備が必須だと思います」(梅本氏)
古い家屋は浸入しやすい
半グレグループの元メンバーだったC氏は、「下見して侵入を実行しなかった例」をこう語る。
「やはり大型犬が庭にいる家は避けるね。吠え声が通行人や近隣の注意を引くことになるから。『日本警察犬協会』の会員であることを証明するシールが貼ってあるだけで躊躇する。あとは家屋の前に砂利が敷き詰められていると侵入が難しい。歩くだけで特徴的な音がする。特に夜はじゃりじゃりとした音が響き渡る」
では、侵入しやすいのはどんな家なのだろうか。
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「古い家屋だと勝手口があるんだよ。ここは鍵を壊すのも簡単だし、そもそも施錠していない場合もある。最近は子どもが独立して空き部屋がある家も多いね。誰もいない空き部屋の窓は侵入口になりえる。
あとは2階が盲点。塀から2階のベランダに飛び移れる家は侵入しやすい。夏だと2階は網戸だけしか閉めてなかったりするからね。
たまに正規品ではない、警備会社のステッカーをダミーで玄関に貼ってある家があるんだけど、あれは簡単に見破ることができるから逆効果でしかない。ダミーの防犯カメラもまったく同じ。むしろ家にタンス貯金があるってアピールしているのと一緒だ」
元強盗団のメンバーと防犯の専門家に取材した「危険度判定チェックリスト」をページ上にまとめた。3つ以上あてはまる場合は、防犯対策をイチから考え直してほしい。自分の身は自分で守るしかない。
「週刊現代」2023年2月25日号より