「ミスコンのイベント会社が特殊詐欺グループと関係」…?美大出身の美女が強盗団の一味に堕ちたヤバすぎるきっかけ(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/3) (gendai.media)
ミスコンのイベント会社が特殊詐欺グループと関係」…?美大出身の美女が強盗団の一味に堕ちたヤバすぎるきっかけ
3/20(月) 16:03配信
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「まさか、という感じです。報道で彼女が逮捕されたことを知り、びっくりしています。そういうこと(犯罪)とは結び付かない生徒でした。(どこで道を踏み外したのか)見当がつきません」
前編記事『「祖父は県議で受勲した名士」「まさか…犯罪とは結び付かない生徒でした」
【有名芸大ミスキャンパス候補の美令嬢】はなぜルフィ一味の手先に堕ちたのか』より続く。
ミスコンと特殊詐欺グループに関係が
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Aさんが語るように、熊井容疑者に大きな変化が訪れたきっかけが、ミスコンに出たことだった。これを企画・制作しているのがX社というイベント会社だ。
「実は、このX社はかつて特殊詐欺グループと関係があった」と語るのは、自身も特殊詐欺グループのメンバーだったB氏だ。
「'15年に特殊詐欺グループ40人が逮捕される事件がありました。翌年、主犯格として逮捕されたのがカリセラという会社の代表です。カリセラは、表向きはエステサロンなどを運営している会社でしたが、実態は特殊詐欺グループの資金洗浄を行うためのダミー会社でした」
そのカリセラがスポンサーになって行われた「AH! YEAH! OH! YEAH! 2014」というイベントがあった。プロデュースしていたのは、特殊詐欺グループ相手の闇営業の仲介をしていたとして吉本興業をクビになったカラテカの入江慎也だ。
「そしてこのイベントを入江とともに企画したのが、X社だったのです。X社は学生向けのミスコンを運営している一方で、反社であるカリセラからもスポンサー料を受け取っていたことになります。
ちなみにカリセラはフィリピンにも関連会社の拠点を持っていました。フィリピンは袖の下でいろいろと融通がきく世界。我々としてはビジネスがしやすいんです」
カネを出す男にホイホイと
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ミスコンに出た後の熊井容疑者は、一見派手な生活を送っているように見えて、カネに困っているようなときもあったと前出のAさんは語る。
「その時期、熊井さんはライブ配信サービス『SHOWROOM』でも活動をしていました。本業のモデルでもアイドルでもないのに、ファンに課金してもらおうとインスタを『盛る』のに頑張っていました。食事や旅行の写真を上げまくって、到底、学生とは思えないような豪華な暮らしぶりでした。さすがに懐事情が厳しくなったのか、同級生におカネを貸してほしいと頼むこともありました」
そんな彼女に、カネ回りの派手な男たちが近づくのは容易なことだった。
「当時の熊井さんは、おカネを出してくれる男性ならホイホイとついていってしまう危うさがあって……。貸したおカネも返ってこないし『熊井さんと関わるのは控えよう』と友人と話したことを覚えています」(Aさん)
男女関係から犯罪集団に
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B氏は男女関係から、犯罪集団に引き込まれる女性は多いと指摘する。 「詐欺グループ『あるある』です。男は悪いことをしているのでカネを持っています。カネに目がくらむ女の子は少なくないし、グループには水商売の子から学生までいろんな女性がいましたよ」
結局、熊井容疑者は授業にもほとんど出なくなり、大学を中退。学生時代の友人たちとも疎遠になっていった。フィリピンでの身柄拘束後、容疑者の自宅を訪れると、憔悴しきった様子の父親がこう答えた。
「フィリピンに行ったことは家内からチラッと聞いていましたが……そもそも娘がミスコンに出ていたことも知らなかった。ネットを見ると私の知らない娘のことがいろいろと出てきます……いまは何も考えられません」
ミスコンの自己紹介では、将来の夢として「人を笑顔にする仕事がしたい」と語っていた熊井容疑者。その夢は当分、叶えられそうにない。
「週刊現代」2023年3月25日号より 関連記事の一つめの記事『「実家は名士。有名ミスコン出場のお嬢様がなぜ……」特殊詐欺事件の一味とみられる熊井ひとみ容疑者の転落人生』もあわせてお読みください。
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