縁を生かす

携帯電話業界の風雲児である孫正義氏（ソフトバンク社社長）の金融面の腹心が、SBI（ソフトバンクインベストメント）社の北尾𠮷孝代表取締役です。北尾氏の著作＜活眼を開く＞では、＜縁＞について述べています。

柳生家家訓であります「小才は縁に出会って縁に気づかず。中才は縁に気づいて縁を生かさず。大才は袖振り合う縁を生かす」を、北尾氏は紹介しています。

恐らく、孫氏と北尾氏とは、袖振り合う縁で結ばれた関係なのしょう。人と人との出会いが縁です。僅かな縁を生かして、仕事をしていかないといけません。個人単独だけでは力はありません。人との関係で信頼を保ち、縁を大事にして、良縁に恵まれて、これからも仕事をしていきたい、と感じる次第です。


　

AKB48と秋元康氏

今をときめくAKB48を企画して売り出して成功を収めた敏腕プロデューサーは、秋元康氏です。古くは、おニャン子クラブもプロデュースして大成功をしています。高校生の時から約30年も、流行を作り出しています。プロデューサー、放送作家、作詞家、映画監督、京都造形大学教授と、多彩な才能を発揮しています。

秋元康氏の著作＜企画脳＞を読みました。彼は＜根拠のない自信＞を持っていると謙遜しますが、強烈な自信家と見受けました。自分の感性で＜面白い＞と感じたものが、流行すると察しがつくようです。流行させるには、二番煎じでは、いけません。

＜企画脳＞より、勉強方法についての抜粋です。
＜大切なのは、自分にとって何が専門分野なのかを見極めることだ。専門分野とは、戦うために磨いた自分の「剣」を持つ、ということである。何でも知っているということは、裏を返せば、何も知らないのと同じなのだ。何か自分の専門分野を身につけることだ。独自の専門分野を見極めて、勉強することである。勉強には、そうした方向性が重要なのである。自分なりの「剣」をより鋭く磨きあげていくこと。それが、切れ味のいい企画を生むのである。＞

AKB48を流行させる感性には驚きます。男から見て、つきあえそうと勘違いするほど身近な女性を売り出している企画と察しました。


　

意外な花粉症対策

岩国市の特産である蓮根を子どもの時から飽きる程食べています。私にとって蓮根は身近な野菜ですが、ありきたりの食材で、さしたる有り難みも感じることもない存在でした。

ところが、蓮根が花粉症の症状を緩解する効果のある唯一の食材と聞き、俄然愛おしくなりました。今年は例年以上に花粉が飛散するとの予報を聞いていますので、なおさら有り難みが増します。

但し、料理方法に工夫が必要です。花粉症に効果のあるポリフェノールが皮の真下にあり、このポリフェノールは水溶性です。ですので、このポリフェノールを摂取するためには、蓮根切って水でアク抜きすることなく、皮ごと食べる必要があります。今年は毎食皮付きの蓮根を食べて、花粉症対策は万全です。

蓮根は泥の中から掘り出すため、地元でも表面の皮を食べる習慣は有りませんでした。従来の料理方法では、蓮根の皮をむき、水につけてアクをしっかり抜いて料理していました。ポリフェノールを洗い流した後のデンプンのみを食べていたことになります。将に灯台もと暗しでした。

皮付き蓮根が花粉症に効果があるという情報が広まれば、蓮根の値段は値上がり間違い有りません。岩国の蓮根農家には、上手に宣伝する工夫が求められます。



　

人間ドックで泣き笑い

毎年1月に人間ドックを受けることにしています。今回は通常の人間ドックに加えて、午後にはＰＥＴ検査もして、約半日の行程で行われました。この受けた病院の優れている点は、検査データが当日に出て、当日に説明があることです。

午前中に出たデータに関して医師より診察がありました。正常範囲を僅かに超えた数値に関して精密検査をするように勧められ、この数値結果を厳粛に受け止めるように命じられました。誤差の範囲とも思えるのに、全く妥協許さない態度に私は唖然としたままで、午後のＰＥＴ検査の臨みました。ご存知の通り、この検査では癌の有無が分かります。

午後2時過ぎに昼食を取った後、全検査のデータを見ての総合診察が別の医師によって行われました。開口一番、＜全く問題ありませんね＞との発言です。内心大喜びですが、午前中の医師との見解の差の大きさに驚きもありました。＜今晩は、祝杯をあげてください＞とまで言われ、腹の底から、大喜びです。

今年一年健康で、診療に邁進できますことを確認できました。


　

子供が伸びるための知恵

私も親になって、22年です。いまだ、親としての未熟さを感じています。子供と接していて、じれったく感じることは再々です。私が右に行くように言うと、子供は左に行くことがあります。このような状態を嘆くことが多々あります。

私が尊敬して止まない松下幸之助氏の著書の＜親として大切なこと＞よりの抜粋です。

「ああしなさい」「こうしてはいけない」としつけること以上に大切なこと、それは、親自身が一つの人生観・社会観をしっかりもつことです。親にそういうものがあれば、それが信念となって、知らず識らずのうちにその言動に現れ、それが子どもに対する無言の教育になっていくでしょう。

親が子どもをしつけて効果があるかないかで、親にしっかりとした人生観・社会観があるかどうかを試されているということのようです。非常に厳しい指摘です。