(「河北新報」平成23年11月18日(金)付け記事より引用)
東日本大震災の津波で被災した仙台市の知的障害者就労支援事業所「まどか荒浜」に、熊本県から電子ピアノが届けられた。障害の有無を超えて音楽を楽しむ「とっておきの音楽祭」が3月に熊本市で開かれ、主催者が会場で募った寄付金を活用してプレゼントした。まどか荒浜の利用者らは「楽器があると元気が出る」と喜んでいる。
まどか荒浜は、若林区荒浜に施設があったが、津波で全壊した。現在は太白区袋原の障害者就労支援事業所「仙台ワークキャンパス」に間借りし、37人が利用している。
震災前は施設に電子オルガンがあり、昼休みには演奏が得意な利用者を囲み、みんなで音楽を楽しんでいたという。
とっておきの音楽祭は、仙台で2001年から毎年実施されている。熊本市では昨年、初めて開催された。2回目の今年は震災直後の3月27日に開かれ、仙台の音楽祭顧問を務めるシンガー・ソングライターあんべ光俊さん(58)=仙台市=、障害者施設で働きながらリコーダーの演奏活動をしている荒川知子さん(27)=同=らが駆け付け、会場を盛り上げた。
主催した「オハイエくまもと」(入部祥子会長)は音楽祭で集まった200万円のうち、80万円を宮城県共同募金会に寄付。残りは障害者施設への物資支援に充てることを決め、第1弾として、あんべさんの橋渡しで、まどか荒浜に電子ピアノを贈った。
まどか荒浜は来春、仙台ワークキャンパス近くに施設を再建する。新たに設ける交流ホールに電子ピアノを置き、利用者に使ってもらうほか、演奏家を招いてコンサートも開きたい考えだ。
中村正利施設長(77)は「音楽はみんなの心を一つにする。楽器も流され、利用者も物足りない気持ちだったので、ピアノのプレゼントはありがたい」と感謝している。
東日本大震災の津波で被災した仙台市の知的障害者就労支援事業所「まどか荒浜」に、熊本県から電子ピアノが届けられた。障害の有無を超えて音楽を楽しむ「とっておきの音楽祭」が3月に熊本市で開かれ、主催者が会場で募った寄付金を活用してプレゼントした。まどか荒浜の利用者らは「楽器があると元気が出る」と喜んでいる。
まどか荒浜は、若林区荒浜に施設があったが、津波で全壊した。現在は太白区袋原の障害者就労支援事業所「仙台ワークキャンパス」に間借りし、37人が利用している。
震災前は施設に電子オルガンがあり、昼休みには演奏が得意な利用者を囲み、みんなで音楽を楽しんでいたという。
とっておきの音楽祭は、仙台で2001年から毎年実施されている。熊本市では昨年、初めて開催された。2回目の今年は震災直後の3月27日に開かれ、仙台の音楽祭顧問を務めるシンガー・ソングライターあんべ光俊さん(58)=仙台市=、障害者施設で働きながらリコーダーの演奏活動をしている荒川知子さん(27)=同=らが駆け付け、会場を盛り上げた。
主催した「オハイエくまもと」(入部祥子会長)は音楽祭で集まった200万円のうち、80万円を宮城県共同募金会に寄付。残りは障害者施設への物資支援に充てることを決め、第1弾として、あんべさんの橋渡しで、まどか荒浜に電子ピアノを贈った。
まどか荒浜は来春、仙台ワークキャンパス近くに施設を再建する。新たに設ける交流ホールに電子ピアノを置き、利用者に使ってもらうほか、演奏家を招いてコンサートも開きたい考えだ。
中村正利施設長(77)は「音楽はみんなの心を一つにする。楽器も流され、利用者も物足りない気持ちだったので、ピアノのプレゼントはありがたい」と感謝している。